こんにちは。金曜日に突然更新される純喫茶倶楽部へようこそ。日常生活の疲れから解放され、皆様に心落ち着く空間を味わって頂きたい。そんな想いで今回もご紹介させて頂きます。
なお当倶楽部は「古き良きヴィンテージ感を味わえる喫茶店」を純喫茶と定義し、そんなお店を楽しむシリーズでございます。そのため法律上の純喫茶とは異なる場合もありますが、細かいことはお気になさらず。
珈琲の店 雲仙
今回の舞台は1935年創業で、なんと京都に現存している中で5番目に古い喫茶店。ダークブラウンのレンガ造りというノスタルジーを感じる渋い外観。材料に拘ったオリジナルホットケーキが人気の『珈琲の店 雲仙』です。
営業日に注意
まず注意しなければならないのが営業日。基本的に月~土曜は休みで「日曜のみの営業」となります。しかし休みになったり、土日や日月と連日営業されることもあり、やや不規則。月曜が祝日の場合は営業する可能性UP?
お店のツイッターやインスタグラムで告知されていますので、来店される前に確認をしたほうがいいです。
【Twitter】https://twitter.com/6XsPu5Ja7WMokOg
【Instagram】https://instagram.com/toshinori_takagi_detch
早朝から人気
意気込んでお店に到着したのは7時の開店少し前。しかしすでに先客が数組。年配客が多いのかと思いきや、そこには若い男女の姿も。レトロ喫茶ブームも相まって老若問わず人気のある純喫茶ということが伺い知れます。
マスターから『どうぞ』の声がかかり時刻は7時ちょうど。では店内へ参りましょうか。
多いとは言えない座席数ですが、相席にはしないお店の方針ようです。この日はお一人様も多く、朝7時過ぎなのにすぐ席が埋まってしまいました。まさかここまでの人気とは。
和やかさとオシャレさのある店内
琥珀色の灯りに包まれた店内は全席禁煙。少々低めのテーブルに茶色い革張りソファはフカフカ。居心地の良さに包まれての珈琲タイムが始まります。
店内に飾られているランプや小物などには温かみがあり、ストレス社会に生きる現代人の心を和ませてくれます。
店の奥にはフォトジェニックスポットとしてちょっとした人気の席が…ですが、かつてそこは防空壕だったというから驚き。
メニュー
メニュー表に目を向けると…「コーヒー」ではなく「コーヒ」??誤表記かと思いましたが全てのコーヒーがコーヒとなっています。これは初めて見る表記ですが、なにか意味があるのだろうか?
他の純喫茶と比較しても全体的にややお安めの価格設定。モーニングセットはコーヒー&トースト&ゆで卵で500円。季節限定のクリームソーダがあったり、マスターお手製あんこやカスタードクリームを希望者に無料で提供していることもあったそうな。
この中でも特に人気のメニューがあるんです。それは…
『【ホットケーキ】と珈琲をお願いします!』
『少々お時間頂きますけどよろしいですか?』
『はい!大丈夫です!』
待っている間はゆっくり読書タイム。
人の良さそうなマスターが『久しぶりやんか!』とお客さんに声をかけたり、楽しそうに会話に混ざっている。常連らしき叔父様達は野球や競馬の話で盛り上がっている。この雑多な感じもいいな、きっと毎週日曜の憩いの場なんだろうな。その間も次から次へとお客さんが後を絶たず、席が空いてはすぐに満席に。
ホットケーキ&コーヒ
『お待たせしましたホットケーキです。』、和やかな空気の中で読書をしていること30分、満月のような見事な丸がやってきました。
表面には『THANK YOU FOR YOUR KINDNESS』焼印。翻訳すると『いつもありがとうございます』といった感じでしょうか。
このヤンチャなまでの分厚いホットケーキをご覧あれ!ホットケーキ界の京都タワーと言っても過言ではない厚み、優に5cmはありますよ。
焼きムラのない絶妙な焼き色に見事なまでの断面、素晴らしい。国産小麦などの材料をブレンドし、セルクルで丁寧に焼かれた雲仙オリジナルのホットケーキ。
バターをのせて、メイプルシロップをたっぷりとかけ、それではいただきます!
うーーーん…、30分待ちましたが…
ウマッ!!!
パンケーキのような半熟ふわとろではなく、表面はパリッと中はじっくり焼かれてふわふわです。パサつきもなくしっとり、自分で焼いた物とはまるで違う!頬張るほどの分厚いホットケーキは最高です。少々待っても食べる価値はここにあり!
雲仙オリジナルブレンド珈琲は少し濃いめでありながらも、マイルドな苦味の中にコク、そして酸味ととても飲みやすい。ホットケーキと合わせて口に含めば幸せな気分に浸れること間違いなし!
グッズもゲット
ホットケーキを注文したお客への無料配布でオリジナルの栞をいただきました。これはなかなか良いデザインで記念になります!
他にもホットケーキマグネットや床カード、キーホルダーなど数量限定で配布や販売をされていたり、マスターのユーモアあふれるセンスが見受けられます。
お会計時に一際目立つモノを発見!創業当初の昭和10年からこのお店にあるレジスター、ということは2021年現在で87歳!?どおりで貫禄が…この重厚感は歴史を感じますね。もちろん今も現役ですよ。
レジスターをよく見ると…『THANKYOU FOR YOUR KINDNESS』、ホットケーキの焼印と同じ文言ですね。こちらこそありがとうございます。
人気店であるため空席待ちで並んでいることも多いそうです。7時の開店直後ならスムーズらしいのですが、それ以外の時間となると運次第…。なにせ基本的に日曜のみの営業ですからね。それでも時間が合えば是非とも一度ホットケーキを食べて頂きたい!
季節限定のメニュー、季節の花などの装飾、小物のちょっとした変化、冬にはストーブ席なんかもあったり、そんな工夫も色々施されている「珈琲の店 雲仙」をお伝えしました。
珈琲の店 雲仙 | |
住所 |
京都市下京区綾西洞院町724 |
営業時間 |
7:00~15:00 |
定休日 |
日曜以外(祝日土曜営業の場合あり) |
駐車場 |
なし |
公式URL | https://twitter.com/6XsPu5Ja7WMokOg |
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