国道なのに階段。もちろん自動車は走れるわけもなく、歩行者のための国道という珍スポット。日本で唯一の「階段国道」が青森県津軽半島の龍飛崎にあります。かねてから行ってみたいと思っていたわけですが、実際に行ってみると…。
これから階段国道を紹介しますが、まず前置きとして『面白いのか?行くべきなのか?』と言えば、疑問符が付く場所です。行くのに結構時間を要する場所ですし、目的地としてではなく津軽半島周遊の一環くらいの軽い気持ちで訪れることを推奨します。自分のように期待度高くして行くのは危険!
龍飛崎
津軽半島の最北端、北海道新幹線が真下を走る龍飛崎です。階段国道はこの景色の中に見えております!
海沿いの国道(車道)と龍飛崎灯台の麓の国道(車道)を結んでいるのが階段国道(歩道)で、すべて国道339号線扱いです。今回は国道を下っていくルートということでまずは龍飛崎の展望台へ。
駐車場には売店があり龍飛崎グッズなどのお土産を買うことができます。そこから少し登ったところに灯台を発見。中に入れるわけでもなく、灯台自体は別に…。しかしここの風の強さは別に…だなんてスカしていられない。貴重な髪の毛が乱れに乱れる強風!
展望所からは津軽海峡を挟んで北海道の福島町・松前町を見渡すことができます。津軽海峡は国際海峡なのでロシアや中国の船が通過していくこともよくある出来事。そのため目の前にはレーダー基地が。
階段村道
それでは灯台から海岸線へと下りていきましょう。
3分ほど下ると国道339号に合流します。
ここまでの道もてっきり階段国道だと思っていましたが、灯台から国道339号までの間は階段村道という扱いなのです。
階段国道
階段国道の入口(上側)は階段村道を下りたところすぐ。デカデカと案内があるのでまず見落とすことはないでしょう。
車道としての国道339号線は階段によって分断されているのが案内図からもわかります。
それでは階段国道339号線、全長388.2m・362段(標高差約70m)を行きます!ちなみに国道ですが除雪はしていないそうです。まぁ冬に訪れるべき場所ではないですが…。
国道ですがこんな道幅しかありません。暗峠の国道よりも狭いのです。
およその中間地点にはちょっとした展望広場。
そこに妖怪ポストならぬスタンプポイントがあります。
中を開けると用紙とスタンプがありますので階段国道記念にひと押しいかがですか?
さらに下ると海を目の前に、階段がつづら折りで続きます。
そして何やら民家の横を通り抜けます。え、これって民家の敷地の中を通ることになるんじゃないの?とちょっと心配になる。
しかしそこも国道で間違いありませんでした。それにしても玄関の引き戸を開けて一歩踏み出したら国道というのはすごい立地だ。
上から下ること約7分で車道の国道339号線と合流、これにて階段国道を踏破です!さぁどうですか?行きたくなりましたか?目的地にすべきではないと言った理由がおわかり頂けたのでは?
正直言って国道の標識がなければただの階段道です。しかもここから車に戻るため往復しなければいけないのも少しめんどくさかったり。なので、あくまで龍飛崎含めた津軽半島周遊の1地点くらいに考えておくのがいいのです。
珍しさに踊らされて行くとガッカリが待ち受けていますよ?珍スポット好きの自分ですらそう…。勝手に期待した自分が悪いのですが、まさかここまでとは…。世の中の残念を少しでも減らすためにこれを届けねば!そんな内容でお送りしました。
階段国道 | |
住所 |
青森県東津軽郡外ヶ浜町三厩龍浜 |
所要時間 |
往復約20分 |
駐車場 |
無料 |
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