佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社は日本三大稲荷神社を自称する神社です。「自称」としたのは三大稲荷の候補が3つ以上あり、正しい三大はどこかははっきりしていないから。本家の伏見稲荷大社ですら伏見以外はどこと特定できないとの見解を示しています。
つまり三大稲荷という表現はあてにならない!?三大稲荷の是非はさておき祐徳稲荷はなかなか興味深い、観光しがいのある神社だと思うので続きを読んでいってくださいな。
祐徳稲荷神社
門前町
他の三大稲荷候補である豊川稲荷、笠間稲荷、最上稲荷と同様に祐徳稲荷にも門前町があり、参拝客の多さが伺い知れます。
でも全然人が写ってないって?
この時は17時前という遅い時間でお店の閉店直前だったからです。もっと早い時間ならお客さんは多くいたはず!多分ですけど。
参拝を終えて戻ってきた17時48分には、オールシャッター通りと化していたので軒並み17時閉店ということでしょう。
参拝開始 ~ 本殿
入口の鳥居では狛犬ではなくお狐様がお出迎えなのは稲荷流ですね。
鳥居の先に見える本殿は清水寺のように骨組みの上に建てられた構造で、「すごい」という言葉が口から漏れずにはいられません。
そして鏡面のように輝くガラス張りの縦長い建物に注目!なんとこれ…本殿にあがるためのエレベーターなんです。
エレベーター
1階と3階くらいの高さを往復するだけ、階段でも参拝できるのに、エレベーター完備なんです。
もうこの時点でお気づきになりましたね?三大稲荷を自称するだけあって…相当¥持ってますね。ただしこのエレベーター・・・有料なんですよ!
パワーストーンお守りおみくじ付きで1往復300円。おみくじ代が300円と考えれば妥当なのかもしれませんが、エレベーター利用料と考えると何かしっくりこない感じがするのは僕だけではないはず!
セット販売みたいな形にしないでエレベーターは無料でも良かったんじゃないかなぁ…。足が悪くない人は参拝順路的に階段を利用するのがほとんどでしょうし。と2つの驚きを受けて参拝の続きに戻ります。
楼門
装飾が豪華!この一言に尽きます。楼門内部二体の随神は佐賀県伝統工芸の有田焼で仕上げられているそうです。
楼門を抜けると眼前にそびえたつ本殿、そこへ続く2本の階段道は左が登り専用で右が下り専用。なんだかドラクエの城のようにも思えてくる構図です。
岩崎社
縁結びの神様が祀られておりますので、ここはしっかりと参拝しなければ!しかし僕の信心が足りないのか結果は…
埋込式三連おみくじ
一体型のおみくじモールは他では見かけない!左中右の三択から運命の分岐は始まっているのです。
御神楽殿
一般参拝者の諸祈願はここで行われます。受付はこの左手の建物にて。
御神楽殿の横から階段を登って本殿へ向かいましょう!とは言えそんな気合を入れる必要もなく、1分くらいで登り終えるので普通はエレベーター使わないですよねぇ。
本殿
豪華だった楼門よりもさらにきらびやかで豪華な本殿。
東照宮にも似た配色、細かい装飾で権力の誇示はバッチリでしょう。
天井絵もしっかりと、基本的に金色がベースとなっているのもすごい。これはどう考えても持っているでしょう!
本殿からの景色は見渡すというより見下ろす感じになります。
さて本殿参拝まで終えましたが、ここまでで約14分経過。本殿までの参拝で戻る場合は所要時間20分程度といった感じになります。しかしまだ先に進むコースもありますよ?
本殿 ~ 奥の院
本殿の先には奥の院へと続く道があり、ここから先が稲荷らしい鳥居が連続する道となります。
比較的ゆるやかに登ったり少し下ったりの道が続き、全然余裕で進むこと8分ほどで残り150m地点に到達。こ、ここからが本番だったか…。
急斜面
ある程度足場が整備されているので危険とまではいきませんが、注意は必要な傾斜です。そして心肺に負担がかかります!
ハァハァ・・・
150mがこんなに遠く感じるなんて・・・
あの鳥居を抜ければ・・・
有明海が見えーーる!
ここまで登るとしっかり見渡せるいい景色です。
奥の院
ということでここがゴールの奥の院。本殿から登ること約15分、参拝開始から約30分の片道でした。
ただ奥の院はこの社だけなんですけどね…。
奥の院自体はかなりコンパクトであれでしたが、景色が良かったからOK!そしてここに至る道のりにも面白さがありましたし。
と自分の心に言い聞かせて満足したので下山です。帰りは来た道と違うルートを選択してみました。ただし「この先難所あり」です。
具体的に何が難所なのか?
急坂なのは往路と変わりませんが、一部の階段や手すりが崩れて落ちていたりします。
道の細い場所もあるので多少気を遣います。
ただ所要時間的には往路とそんなに変わらないのでこっちのルートは選ばないのが無難です。しかし難所と聞いたら行ってみたくなる気持ちはわかりますよ!
祐徳稲荷は面白い
足元に気をつけつつ無事に門前町まで下山しての全所要時間は約50分でした。正直、奥の院は頑張ってまでは登らなくてもいいと思います、観光的には。余裕のある方でアスレチック感覚だったり景色を見たくて登るには面白いかと。
奥の院を抜きにしても、本殿までの参拝は観光としてアリアリな場所だと思います。本殿を支える舞台とか異質なエレベーターの光景はなかなか目を引きますし、境内の装飾も鮮やかです。やはりここは何かと面白い。
以上、三大稲荷神社候補の祐徳稲荷神社でした。
祐徳稲荷神社 | |
住所 |
佐賀県鹿島市古枝 |
料金 |
参拝無料 / 博物館300円 |
所要時間 |
本殿|往復約20分 奥の院|往復約50分 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.yutokusan.jp |
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