三陸鉄道の終点である「盛」駅の3つ隣に「恋し浜」という名前の駅があるのをご存知ですか?これはきっと恋人のなんとかとか、何かしらのロマンティックな仕掛けがあるに違いない。と、予想しますよね?行って確かめてきました。
恋し浜駅
盛駅からは鉄道だと18分ですが、車だと30分弱。山を迂回しないといけないために地味に時間がかかりました。しかし列車の本数を考えると車で行くのがベスト。なにせ恋し浜駅の一日平均乗客数は4人弱。これでどんな場所にある駅かは大体想像できるでしょう。
というわけで恋し浜駅です。駐車ができるスペースの前に恋的要素としてピンクのポスト、ピンクでハート柄の自販機を発見。心の乾きはともかく、体の乾きは潤せます。
階段を登り、少し小高い場所にあるホームへ。恋し浜の看板の横には何やらそれらしき鐘がありますね。でも気配的には恋人のなんとかではなさそう。
ホームは山側を向いており、線路はどちら側もすぐにトンネルへと続く。このロケーションでは列車のある良い風景を楽しむのは難しい。
待合室の中には…、願い事が書かれたホタテの貝殻がビッシリ!そして鉄道ダンシなる女子ウケを狙っているだろうパネルも。
もはや待合室としての機能を放棄し、神社化してしまっている!?これは一日の乗車客が4人もいないからこそできる技なのかもしれない。
ホームに設置された鐘はモチーフが何なのかはわかりませんがアーティスティック。恋人のなんとかでもないですし、周辺に人もいないので気兼ねなく鳴らせますよ。さぁボッチでも思いの丈をこの鐘に込めるのです!
ホームから海側を眺めた景色です。うーんまぁ特別な感想はありません。ただこの日は「やませ」の影響で、対岸では低い位置にだけ雲が発生しているという三陸地方の特徴的気象を見れたのはいい経験。
駅の前にはホタテ浜焼きの小屋があります。というのも、ここは小石浜という地区でホタテが特産品。それを「恋し浜」というブランド名で販売しているそうです。
おや、お気づきですか?みなさんの慧眼のとおり!実はこの駅、元々「小石浜駅」だったのですが、2009年にホタテの名前にちなんで恋し浜駅に変更したのですって。
なんてこったい!後出しロマンティックだったとは…。とは言え多くの人々が貝殻に願いを込めている状況を鑑みると、目に見えない何かしらのパワーがここにあるのかも?
確かに自分にも訪れ、旅立っていった幸運がひとつ。恋し浜駅にトイレがあったことで救われたのです。そう考えると効果は抜群だ!?といったところで恋し浜駅からは以上です。自分としてはオススメするとも、オススメしないとも言いません、あえてね。
恋し浜駅 | |
住所 |
岩手県大船渡市三陸町綾里小石浜 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料あり |
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