本家公認！？下川町の「万里の長城」を完全踏破！【北海道観光スポット】

かつて北海道がロシア軍からの侵攻の危機にあった時、国防の要として建設した壁が万里の長城です。というのは嘘ですが、スキージャンプの町として有名な北海道上川郡下川町には中国領事館からもお墨付きをもらったという万里の長城が本当にあるのです。

上川なのに下川なのか？ということよりも気になりませんか？

万里の長城（桜ヶ丘公園）

下川町「万里の長城」データ

1986年に農地造成の際に出た石の活用法として町民の手で積み上げる製作がスタート。後に、町外、道外、国外と参加者は広がり、15年が経過した2000年に完成を迎えます。使われている石の数は12万5千個以上で、全長約2kmの周回コースになっています。

一周スタート

スタート地点は万里の長城パークゴルフ場の入口、車もここに駐車してOKです。先にお伝えしておきます、真夏は結構しんどいのでご注意を！

それではグーグルストリートビューもまだ踏み入れていない世界へご案内。ドラゴンクエストの見張り兵になったつもりで張り切って参りましょう！

反時計回りにスタートしてすぐに現れるのは正門の上へ登る坂。

上は展望台のようになっていますが、ズバリさほど見晴らしが良いわけでもありません。でも高い所に登るのが兵士の役割。

壁は低いところでも1mほどの高さがあり、壁と壁の間の道は盛土で高くなっていて芝生が敷かれています。これはいち早く伝令を伝えるための馬を走らせるため。嘘です。

大きくカーブしていく形状も結構綺麗。

あれ？そう言えばこのコースって一周するまで出られないの？

安心してください、開いてますよ！

このような出入口が数か所設置されているので見張り兵の交代もスムーズ。

通路を跨ぐ橋まであるとは・・・物流体制も万全ですね。

橋を渡った直後に襲ってくる心臓破りの坂。

ここから横に見える不思議な形をした建物が下川城。

ではなく、ふるさと交流館という下川町の資料館＆展望台のような施設だそうです。連絡すれば内部見学もできると下川町HPに記載されていましたが、どこに連絡するのかは明記されていなかった…。

半周くらい歩いた地点にタイルをはめ込むような窪みのある壁が出現します。ここに正しくタイルをはめ込むと背後から転がってくる大きな岩を止められるという仕掛けですね？

とか妄想したくなるくらい飽き始めていたのはここだけの話。正しい情報をお伝えすると、これは有料で自分のパネルを貼り付けられる壁です。恋人の南京錠的な使い方しているものもチラホラ。別れたらどうするんだろうという疑問を持ってはいけません。

パークゴルフ場横を通過します。がっ、ここから先が最も景色の単調なエリア。暑さも相まっていち早いゴールを渇望している自分がいた。えぇ、もう飽きています。

歩き始めてから45分…スタート地点まで戻ってきた時には全身汗だく、これは真夏に歩くべきじゃなかったんだ！

このように本家の万里には遠く及びませんが、実際に歩いてみると結構な大作です。さすが15年もかけただけのことはある。

すごいぞ下川町！

動画

一周するのも結構大変だった様子を動画にまとめました。これを見ればご自身で一周した気になれるかも？

新たな築城？

2000年に完成した万里の長城ですが、何やら新たな長城を築こうとしている気配があるのです。

2013年に設置されたこの碑の横にはそう・・・

新しい万里の長城！？2021年7月現在では「140ｍ直線＋コーナー＋80ｍ直線」だけの壁しかありませんでしたが、今後これが伸びていくとか？

これを万里の長城と勘違いしないように注意してください！自分はその勘違いをやらかし、『僕はこんなものを見るためにわざわざ来たのか…』と気づくまで5分くらいの悲しみに暮れていたのです。そんな悲劇はもう生んではいけない！

新しい長城があるのは下の地図で川を挟んで下側の三角地帯の左下。一方、万里の長城は川より上のエリアをぐるっと囲んでいるライン。

桜ヶ丘公園を目指していくと勘違いしてしまうので、ナビのセットは万里の長城パークゴルフ場にしてください。