社殿には約1万体の招き猫が奉られ、ジャンボ猫、地蔵猫、狛猫、魔除猫、さすり猫、猫の大仏、不動猫など、何でもござれ感もあるまさに猫神パラダイス!
全国に多数ある猫関連スポットの中でもここはかなり濃密。猫より犬派の自分も思わず『すごいな…ここ』と唸ってしまう見応え。入口からして猫の主張が強い!
この猫神社は徳島県阿南市にある「お松大権現」。公共交通機関でのアクセスが良いとは言えないこの場所に参拝客が国内外から集まってくるのは、猫神パワーなのか!?
お松大権現
由緒
お松大権現は「江戸時代、奉行の不当な裁きを不服として直訴処刑された『お松』という女性の愛猫が妖怪変化となり、奉行の家を代々崇り続け仇を討った」という伝説に由来した場所で、有馬・鍋島と共に日本三大怪猫伝の1つとも言われています。
こう聞くとなんだか不穏な空気が漂ってそうにも思えますが、実際に行ってみると多くの参拝客や観光客が集まる観光スポットでもあります。より詳しい由緒については境内の案内板や公式サイトから確認できますので興味のある方はどうぞ。
資料館
ここでは由緒となった日本三大怪猫伝の解説資料などが展示されています。
しかし資料よりも目を引くのがびっしり並んだ大小さまざまな招き猫の大群。右手を上げている猫は「金運・幸福」、左手をあげている猫は「千客万来」、それらを祈願して参拝客が奉納していった猫たちです。
手水舎
口から水を出す竜の上にまたがった猫。ちゃんと黒目も作られていて、その眼差しがなんともキュート。
ねこの細道
境内の山側に設置された遊歩道には多種多様な猫神様が奉られています。猫神様をめぐる旅が始まる!
猫の大仏
小高い丘の上から本殿を見守っている大仏猫は人間ほどの大きさ。
猫不動
もはや猫を超越した座り方はまさに猫神様。
なんとも凛々しい顔つきの超絶イケメン猫です。
猫の七福神
恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁才天が一堂に集結!中にはとびきりスマイルの神様も。
猫の供養塚
地蔵猫
無骨で力強い地蔵猫が印象的。
拝殿と本殿
お松大権現で最も目立つ建物が拝殿、本殿よりも拝殿です。
狛猫
拝殿に近づく邪気を厳しい視線で監視する2匹の守り猫。これは獲物を狙っている時の目にも見えますね。
猫のくり抜き絵が施された拝殿の扉が良い!この中にも人々の煩悩、いや願いを抱えた招き猫が大量に。
お賽銭を入れ、鈴緒を引くとそれは奥のご本尊まで繋がる「神通の緒」。これは精神的な話ではなく物理的に紐が繋がっているのです!
お供えには猫大好きな品々が。これには猫神様も歓喜せざるを得ないはず。
おみくじ
さすり猫
自分の体の悪い所と同じ所をなでると病気を引き受けてくれるといわれています。つまり撫でられて最もツルツルしている場所が世の人々を悩ませている場所ということですね?
お金大好き猫
いかにもそんな感じがするのでつい勝手に名前をつけてしまった私をお許しください。
本殿
あれ?本殿は? この時の自分はてっきり拝殿が本殿だと思いこんでいたため、裏にある本殿の前を素通りしてしまったのです…。いやだって本殿は拝殿と比べてすごく小さいんですもん。。。
社務所
招き猫やお守り、ご祈祷のお願いなどはこちら社務所でどうぞ。
お守りの種類はかなり豊富。これなら聞き入れてもらえない願いはないのでは?
しかし「育毛・発毛祈願」のお守りは見当たらず…。おぉ髪よ、私の願いをどうか叶えたまえ!
ちなみにお松大権現の主たるご利益は「合格必勝」で、受験やスポーツ、はたまた訴訟に勝とうとする人々から多くの信仰を集めているそうです。
ということは育毛祈願は猫神様の管轄外だったのかも知れない…。現実の結果を神様に届いている感じは…。猫だから毛の祈願ってなかなか理にかなっていませんか?猫神様、改めてお願いします。
動画
本物の猫はいるの?
動画内でも登場しなかったように全く見かけませんでした。猫がたくさんいる神社ではなく、猫をたくさん祀った神社が正解なのでお間違いなく。でもそう考えるとあのお供えの行方は…社務所の中で飼っているのかも知れませんね。
お松大権現 | |
住所 |
徳島県阿南市加茂町不け64-1 |
所要時間 |
約30分~1時間 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://nekogami.jp/ |
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