宮崎県と鹿児島県を股にかける韓国岳を登山し終えた後のことです。スマホを確認すると『吉松駅の近くにある蛇口が全部とれる日帰り温泉に入ってみない?』という一通の連絡が。
蛇口が取れる???よくわかりませんが、泉質の良さにも太鼓判を押されたとあらば…『よろしい、ならば入浴だ!』それが鶴丸温泉です。
鶴丸温泉
街灯も少なく暗い国道脇で輝く『つるまる温泉➡』の看板。それに従い進んで行くと民家はあれど道は細く…そして暗く…。鶴丸駅の目の前でしたが、まさか駅があるとは気づかなかったほどに暗いのです。
闇夜に輝く鶴丸温泉。外観だけでかなりレトロだとわかるでしょう。なるほど、蛇口が全部取れたって老朽化的な意味なんだろうな…。とここで察しましたよね。
入浴料300円
靴を脱ぎ、受付で入浴料を支払い…たいのですが誰もいません。
レトロな呼び鈴を手に取って『チリンチリン』鳴らしても反応がない。『すみませーん』と呼びかけても反応はなし。
鶴丸温泉の周辺は「田の神」という石像が多くあるエリアらしく、神隠しにあった可能性も否定しきれない。仕方がないので受付の中に300円を置いて中に入ります。
入浴客はゼロ!ここからは独占浴をフルに発揮していきましょう。レトロ温泉は黙って棚!ロッカーなどはございません。
『湿布は持ち帰って』という張り紙が、この温泉の客層のレトロさを物語っている気がします。
蛇口は取れるのか?
これが男湯の全景!レトロさもありつつ、思っていた以上に新しく綺麗。
そしてこれが例の…取れる蛇口!?何やら水を出すためのハンドル部分(黒いボタン)が全部取れて驚いたという話だったのです。
全部で7対ある蛇口のうち3対はシャワー付に改良されているので除外。残りのボタンを軽く引っ張ってみると確かに取れる。8個のうち3個のボタンがひっこぬけました。
でもこれってプッシュ式の蛇口だから引っ張って取れても問題ないよね…。『旅の良いネタになるかと思いますけど😸』って言われたけれど、弱いじゃん!そもそも半数がシャワーになっているので特に不便もないし…。
温泉自体はGood!
ここを訪れるきっかけとなったネタは頓挫しましたが、伝えたい本題は蛇口ではなく温泉のお湯!
このお湯の特徴は『薄いコーヒー色・やや石油っぽい香り・ぬるぬるとろーりとした肌触り』のモール温泉。北海道の十勝川温泉よりも少し石油化が進んだ感じかもしれません。
これが気持ちが良いぃ~!このあたり一帯はモール温泉の噴出地らしいのですが、これは今まで入浴した各地のモール温泉の中で一番良いかもしれない。なんというかバランスが良いのです。ただ油断すると湯船の中で滑って怪我をします。そう、私のように。
後日調べてわかったのですが、吉松~鶴丸エリアはレトロ温泉の密集地のようで、このような小規模な温泉が多数あるのです。前田温泉・原口温泉・愛宕温泉・つつはの温泉・雪松温泉・般若寺温泉、などなど。
その中でも鶴丸温泉は綺麗で利用しやすいほうなのでまずは是非ここへ!
鶴丸温泉 | |
住所 |
鹿児島県姶良郡湧水町鶴丸622-5 |
営業時間 |
6:00~20:30 |
定休日 |
年中無休 |
入浴料 |
大人300円 / 小学生150円 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://tsurumaru-onsen.com |
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