毎年積雪で全国的に話題になる酸ヶ湯温泉。青森市の山奥にある江戸時代から湯治場として賑わう温泉ですが、何やらヒバ千人風呂というのがすごいらしいのです。
日帰り入浴も可能ということで、八甲田ツーリングの寄り道に千人風呂を体験をしてきました。そしてこれが人生初の混浴体験だったのです。そんな酸ヶ湯温泉をちょっと詳しく解説していきましょう。
酸ヶ湯温泉旅館
アクセス
青森市中心部から伸びる国道103号線をひたすら南下して行けば車なら約40分で旅館前に到着。山道をうねりながら走ることになりますが、道幅は確保されていて特に危険な場所はありません。公共交通機関では青森駅からJRバス東北が1日2往復出ています。
酸ヶ湯は温泉街ではなく、旅館単体です。 そのため浴衣で散策などは期待してはいけません。近くにお店などもなく、できるとするならば自然散策。八甲田登山の起点にもなっているため、登山客も多く訪れるそうです。
日帰り入浴
日帰り入浴の際は玄関に設置された券売機でチケットを購入してフロントへ。料金は大人1000円で館内から出なければ再入浴可能。
チケットと交換でバスタオルとハンドタオルを受け取ります。バスタオルは使用後に返却、ハンドタオルはそのまま持ち帰ってOK!ソフトクリームが150円引きの200円となるクーポンも付いてきました。
ヒバ千人風呂
突き当たって右手がヒバ千人風呂、混浴の大浴場です。
脱衣所はもちろん男女別。脱衣所内は棚に衣服を置くだけなので入口前にある無料の貴重品ロッカー、もしくはその後ろにある有料コインロッカーを利用します。
千人入れるのか?
大浴場の扉を開けると温度の異なる湯船が2つに打たせ湯が1つ、かけ湯が1つ。あれ?天井は高いですが、面積は想像よりも広くない。ここに千人が入るのは…厳しいよなぁ…。湯船だけじゃなくて浴室全体に詰め込んだら千人いくか…、いやそれでも厳しそう。ちなみに大浴場には洗い場がありません。
(画像出典:酸ヶ湯温泉)
ご覧の通り、現実的な話として快適に入るなら男女合わせて50人位まで、我慢しても100人位が限度じゃないかなぁと。そもそも脱衣所が1000人分もないわけですから、そりゃそうだよなと入浴してから気づく。
混浴について
混浴ですが湯船は男女で一応のエリア分けがされています。女性エリアは出入口から湯船まで仕切りがあり、抜けた先で男性と合流。女性は仕切りの内側にいれば男性の目を完全に避けることも可能です。男性は隠さないと混浴している女性から丸見えです。
温泉は濁り湯なので浸かっている部分は見えません。これは男性的にも目のやり場に困らなくて助かる。少し深めの湯船になっているため、お湯に浸かったまま移動も可能。もっと言うならば売店で販売している湯浴み着を着用しての入浴もOKです。これなら女性も安心して入浴できるでしょう。
泉質
前述した通りの濁り湯、そして硫黄がかなり強いです。タオルについた匂いがなかなか消えないレベル。肌の弱い人や荒れている部分には少しヒリヒリする可能性もあります。それぞれの湯船で源泉が異なるそうですが、あまり差は感じられない硫黄の主張力。
温度は体感ですが、大きい湯船の「四分六の湯」が42℃台、「熱湯(ねつゆ)」は41℃台で少しぬるめ。熱湯なのにぬるいとはこれいかに?と疑問に思うところですが、熱湯はpH1.7という強い酸性であるため体が芯から温まるのは熱湯の方なのだとか。
玉の湯
千人風呂と源泉は異なるものの同じような泉質で、男女別となっている浴場もあります。
千人風呂は歴史感じる趣がありましたが、玉の湯は比較的新しく綺麗です。湯船は小さめですが、シャワー付の洗い場やドライヤーも完備。温泉の刺激が強くてヒリヒリする人はここで洗い流すこともできますよ。
湯上がりの休憩
湯上がりには待合室サロンと言う名の休憩所へ。
フローリングと畳の広い部屋に椅子とテーブルが設置されており、ここも綺麗。横になって仮眠をとるのはちょっと厳しそうです。
ジュースの自販機はコカコーラを筆頭に数台設置されています。ちなみに定価+10円でした。
THE・昔ながらのといった風情の売店もあります。入浴せずに売店だけの利用もOK。
食事処
日帰り入浴で利用できる食事処は2つ。1つは温泉の別館にある喫茶室。
軽食とスイーツが結構手頃な価格。温泉抜きで喫茶室だけ利用したい場合は屋外からの入店も可能です。
もう1つが売店の奥にある蕎麦コーナーで、こちらは館内でも屋外でも食べられます。外では立喰いとなっていますが、座って食べられる席もあり。八甲田登山の拠点でもあるため、登山者向けに屋外にも窓口を設置しているのでしょうね。
さらに持ち帰り専用で、そばまんじゅうに生姜味噌おでんなど。入館時にもらったソフトクリームクーポンはここで使えます。
酸ヶ湯温泉の感想
- 千人風呂というほどの広さがないのは少し残念
- 大浴場の風情とお湯の存在感はすごい!温泉入ってるなーって感じにさせてくれる
- 混浴はほとんど意識しなくてよい
- 歴史ある温泉だが想像以上に綺麗
- 休憩や食事を挟んで再入浴できるのも良し
- お湯の匂いがつくのでタオル貸出は助かる
以上から導き出された結論は、千人規模じゃないとしても一度は入浴してみる価値あり!場所は少し不便ですが、周辺には谷地温泉、猿倉温泉、蔦温泉などの秘湯的温泉もいくつかあるので、まとめて温泉巡りするのも良さそうです。
酸ヶ湯温泉旅館 | |
住所 |
青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地 |
営業時間 |
千人風呂|7:00~17:30 玉の湯|9:00~17:00 |
定休日 |
年中無休 |
入浴料 |
大人1000円 小人500円 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://sukayu.jp |
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