岡山県備前市の旧閑谷学校は、1670年に岡山藩主・池田光政によって創建された日本初となる庶民のための学校で、日本遺産第一号に認定。その景観が美しいと評判が高く、特にライトアップも行われる紅葉の時期にはカメラを携えて多くの観光客が訪れる人気観光地です。
特別史跡 旧閑谷学校
ここでは写真で景観の雰囲気をお伝えすることをメインとして、説明文は抑えめに旧閑谷学校の様子を紹介していきます。
駐車場
少し離れたところから何か所か無料駐車場が用意されています。繁忙期には駐車場係の方がいるので案内に従って駐車すればOK。係の方がいない場合はとりあえず一番奥の駐車場までGO。
茶屋
最寄りの駐車場の隣には茶屋、自販機、トイレ。紅葉の最盛期にはこのスペースに備前焼や甘味の露店も出店されていました。
旧閑谷学校の全体図
学校の周囲は石塀で囲まれ、建物の位置は中国式に統一。南側には校門などの四つの門があり、中心にある講堂は国宝に指定、閑谷神社や聖廟などのほとんどの建造物が国指定重要文化財となっているそうです。
この丸みを帯びた石塀は珍しいなーと思ったら中国式だったのですね。
校門(こうもん)
備前焼の瓦に鯱を冠した正門であり、閑谷学校の校門。現在は一般の出入口としては使われておらず、入場しなくても外観を拝むことは可能です。
入場門
通常の出入口はここ1か所のみで、ここから先は有料エリアとなります。入場料はおとな400円。
閑谷神社
入口の正面、敷地の一番右に位置するのが池田光政を祀っている閑谷神社。
門の屋根もそうでしたが、瓦の色がムラになっていますよね?
これは一つとして同じ色、同じ模様にはならない特徴のある備前焼の瓦を使用しているから。岡山県でこういった色合いの屋根を見かけたら備前焼の可能性大です。
楷の木
学問の木とされる楷の木が聖廟の階段を挟んで一対、閑谷学校のシンボル的存在となっています。紅葉の季節には美しく色づき、最も多くの人がカメラを構えるのがここです。
講堂
入母屋造り、しころ葺きの大屋根、火灯窓などが壮重で独特な外観を形作っている国宝の講堂。創建当時は茅葺きだった屋根は後の改築で備前焼瓦に替えられたそうです。
この特徴的な窓枠に腰を掛けて記念撮影する人も多数。
内部の床はツヤツヤに磨かれており、窓から差す光の反射がエモい。
火除山
防火目的に作られた人工的な山で、弧を描く石屏がまた特徴的。
資料館
閑谷学校の空気とは少し異なる存在の建物は明治期の中学校校舎。現在は資料館として閑谷学校についての歴史資料が展示されています。
資料館前にある門・石屏・楓の組み合わせに惹かれてここでもパシャリ。
こんな感じで旧閑谷学校をひと通り回り終え、最後に門を額縁にして楷の木をパシャリ。
敷地内はそこまで広くありませんが、ゆったり写真を撮りつつで約1時間の滞在。旧閑谷学校は日本遺産として歴史的価値もありますが、景観を求めて訪れている人が多い場所という印象です。写真の上手な人ならばかなり良い1枚が撮れるスポットなのでは?
旧閑谷学校 | |
住所 |
岡山県備前市閑谷784 |
営業時間 |
9:00~17:00 |
休館日 |
12月29日~31日 |
所要時間 |
30分~1時間 |
入場料 |
おとな400円 / 小中学生100円 |
駐車場 |
無料500台 |
公式URL | http://shizutani.jp |
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