伊豆半島・天城越えルートの国道414号線に架かる二重構造が特徴的な河津七滝ループ橋。自然が生み出した険しいジオパークと、それに向き合う人類の叡智が生み出した巨大構造物。そんな対極にある美の競演です。
伊豆半島ジオパーク旅2022、シリーズ第3弾は『河津七滝ループ橋とそれを下から一望できる駐車場』の登場です。なおこのシリーズはちょっと無駄にテンション高めでお送りしております。
河津七滝ループ橋
河津町の国道414号線を走行しているとそのまま河津七滝ループ橋に侵入。ぐるぐると回りながら通り抜けていきます。
414号線のままでは橋の真下にはたどり着けませんよ!橋の下方から国道を逸れて、河津七滝方面に進みます。すると美しく均整の取れたループ橋の足元が見えてきた!
ループ橋、大地に立つ。の前に立つ『無料駐車場➡』の看板に促されてピットイン。
なんとここはループ真下の中心スペースが駐車場として活用されているのです!
真下にあるということは…そう。丸々写真が撮れる!
全国各地にループ橋はあれど、こんなにも見事に、しかも真下から全景を捉えられるループ橋と展望スポットの組み合わせを他にご存知ですか?
これも河津七滝ループ橋の直径がたったの80mしかないからこそなせる業。狭い敷地面積の中で円を描くためには必然の急カーブなのです。
さらに高低差45mの上下移動を成し得るためにはこの急ループを二重にする必要が。そんな厳しい条件を満たして誕生した河津七滝ループ橋の構造は土木学会の賞を獲得!
建造物ファンならばこのフォルムに食いつかずにはいられないはず。一部の層には間違いなく垂涎ものです。特別興味はないけれど、という人でも試しに寄ればわかる。寄ってみるだけの価値はあるっ!はず。
あ、先ほど『こんな場所を他にご存知ですか?』と伺いましたが、思い出してしまいました。広島県の音戸大橋は二重ループなのに直径がもっと小さかったことを…。
ただあそこは高さがさほどなので綺麗な円で写真に収めるのは難しいかもしれません。何より河津七滝ループ橋の迫力には及びません。自分が見てきた全国各地のループ橋の中では、最も美しく孤を拝めたのが河津七滝ループと言っていいでしょう。
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