愛知県常滑市を代表する便器や洗面台でおなじみの大企業といえば?
INAX(現LIXIL)
焼き物の街・常滑の陶工だった伊奈初之丞さんが起こした伊奈製陶所がその始まりだったそうです。そのLIXILが運営する陶器に関する複合文化施設がINAXライブミュージアムで6つの施設から構成されます。
世界のタイル博物館
紀元前から近代までのタイルコレクションの中から約1000点を展示し、装飾タイルの発展の歴史を紹介している日本で希少なタイルの博物館。ライブミュージアムでメインと言える施設がここです。レストラン・ミュージムショップもここに併設。
1F ~ 装飾する魂 ~
展示室の高い入口に縁取られた鮮やかな発色のタイル美・・・これは将来の我が家の玄関に導入することにしよう。と妄想しながら中へ。
小さいタイルの集合体で模様とグラデーションを織りなすタイル壁面、完全にアートです。これは将来の我が家のトイレの壁面に採用したいところです。
ドーム型の天井タイル装飾は起伏も模様も細かく、写真よりも肉眼で見たほうが断然すごい。これは車庫の天井にいいですね。
こ、これは・・・時空が歪む。
文様もさることながら、それを構成するポツポツがうわーーーっ!コルク栓みたいな円柱を集めたこの壁も陶器、こんなのもあるんですね。
2F ~ 時空を超えるタイルたち ~
階段で2階展示室へ。もちろん階段の装飾も怠らない、まさにオシャレは足元から。
世界各国のタイルがずらり並ぶ2階展示室。エジプトのピラミッドの内部を飾った世界最古の施釉タイルも展示されています。
昔のタイルって東洋は青磁がメインですが、西洋ってこんなにカラフルなのが存在していたのですね。
なるほどタイルQRコードのアイディアは面白い!この画面越しでもちゃんとアクセスできますよ。
トイレマークのタイルすらオシャレに感じてしまう。もはやこれはタイル中毒か…。
企画展
めくるめく便器の世界へようこそ!
文字通り大小さまざまな便器が並びます。が柄がやはり青い。17世紀頃には佐賀県有田周辺での生産が始まり、こういった便器が流行したそうです。そう考えるとなぜ現代の便器は白一色ばかりなのだ!?
ミュージアムショップ
タイルや陶器を中心としたアレンジグッズが並ぶショップ。ショップだけの利用なら入館料は不要、ネットショップでもグッズを購入できます。
窯のある広場・資料館
当時は工事中で見学できませんでしたが2019年10月より再開しています。土管を焼いた大正時代の窯と建物、煙突を保存し公開。国登録有形文化財・近代化産業遺産。
トンネル窯
1920年頃から日本で導入されたベルトコンベア的な窯で、中にも入れます。
台車に積まれた製品をこの窯を通すことによって「予熱」「焼成」「冷却」工程を一括管理できるという当時のスグレモノ。システムもさることながら内部構造が美しい。焼き物の気分になって中を通過していきましょう。
建築陶器のはじまり館
大正から昭和初期の建物の外壁を飾った華麗なるタイルとテラコッタを展示。
うお、これは!
フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル旧本館の実際の柱じゃないですか!!って説明に書いてありました。この柱のタイルとテラコッタ(装飾)も常滑で焼かれたものだそうです。帝国ホテルは超カッコ良かったよなぁ。
土・どろんこ館
土に触れ、遊び、体感することで、土の無限の表情に出会い、その魅力や可能性を発見!
ここは子連れ家族に大人気のスポットだった!というのも子供たちが喜びそうな科学館的なものや体験コーナーがいくつもあるわけですよ。
中でも人気なのは、土を捏ねて、磨いて磨いて土とは思えないぐらいに光らせるという「光るどろだんご体験900円」也。
しかしこれはただの体験工作ではない!人生も磨き方次第で泥にも宝石にもなるという教訓を脳内に刷り込んでいることを、この時まだ子供たちは知る由もない。僕も磨いてみたいと思ったのですが、混雑を考慮し、子供たちの輝かしい未来のためにここはぐっと我慢したのです。
INAXライブミュージアム | |
住所 |
愛知県常滑市奥栄町1-130 |
営業時間 |
10:00~17:00 |
定休日 |
水曜日・年末年始 |
料金 |
700円 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://livingculture.lixil.com/ilm |
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