今回は沈下橋という変わった橋についてのお話です。まずは沈下橋とは何かについての説明をご覧ください。
土木用語では潜水橋と呼ばれるもので、河川の増水時に橋が水の中に沈む・潜ることを前提に作られている橋です。
特徴としては橋に欄干がない(あってもかなり低い)!理由は沈下時の水の抵抗を減らして橋が流されないようにするため。また、流されても作り直しやすいようにという狙いです。高知県以外にも全国(主に西日本?)に点在していますよ。
佐田沈下橋
そんな沈下橋の中で有名なのが高知県四万十市にある佐田沈下橋。四万十川に架かるこの橋は周囲の自然と相まって綺麗な光景が見られるのです、それがこちら!
ご覧の通り沈下橋には欄干がありません。ツルンとしています。この佐田沈下橋の正式名称は今成橋。造られたのは1972年で全長291.6m・幅4.2m、これでも沈下橋としては大きい部類の橋なんですって。
上の写真は沈下橋の中ほどから撮影したものですが、反対側を見るとこんな感じです。やはり全体にわたってツルンとしています。増水時はここが川の中に沈むのですね。
自家用車で渡ってもOK
このドキドキの橋は観光客でも車で渡ることができます。ただし、ご覧の通り自動車同士がすれ違うのは無理ぃ~なので橋を渡る前に対向車との譲り合いが大事!
実質の幅は2.5~3.5mほど
写真を見ると幅が4.2mもあるようには見えません。人とのすれ違いスペースで、なおかつ白線内ではなく本当に橋の両端の幅が4.2mってことでしょうね。実質的な通行可能部分は2.5~3.5mといったところでしょうか。
橋の両端にはわずかばかりの凸があるものの、ハンドル操作を誤るとドボーーン…となるのがお分かりいただけますね?とは言え、普通に運転できる方なら問題なく渡れる幅はありますよ。
岸から橋を眺める
遠景で見てもツルンと平らに伸びているのわかります。これが周囲の自然と相まって非常にかっこいい。札幌のミュンヘン大橋よりもかっこいい。
川原に降りると遊覧船乗り場。シーズンになると屋形舟が運行するようです。
下から橋を眺める
うん、欄干がないからスッキリ。
歩くカップルも映えるってもんです。
縁から橋を眺める
座って語りあうカップルも映えるってもんです。
えぇ、僕はぼっちで来ていますよ。
僕の初沈下橋がここ佐田でした。それ以来、「沈下橋」と聞くと「渡りたい」という衝動にかられる体質になってしまったのは言うまでもありません。
アクセス
四万十市街地からも車で約15分と比較的アクセスもよし。ただし、バスはあるけれど不便だそうです。無料駐車場もあるので車で行くのがあります。
動画
その他の沈下橋
佐田沈下橋は景色もよく楽しみやすい橋です。しかしそんな優しい沈下橋ばかりじゃないんですよ!例えばこれは同じ高知県の梼原町で探し出した沈下橋。
さすがに細すぎた!!
推定で幅2mくらい、長さ10mくらいです。でも自動車も渡れる造りなんですよ?渡る人がどのくらいいるかはわかりませんが。
沈下橋、楽しいですよ、沈下橋(心の句)
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