日本三大盆踊りのひとつ「西馬音内盆踊り」が行われる秋田県羽後町。この町では「冷やかけ」というちょっと珍しい蕎麦の食べ方が主流ということで初体験してみました。
道の駅うご 端縫いダイニング
『秋田って美味しい蕎麦屋がなかなかないんですよね~』と口にする秋田県の知人がここならばと連れてきてくれたのが「道の駅うご」です。
この中で営業する「端縫いダイニング」は西馬音内そばを食べられるお店で、今ではこの界隈で一番人気となった蕎麦屋さんなんだとか。平日でしたが昼前には行列をなしているほど。
メニュー
羽後町の名物としてプッシュされている「ひやかけ」という蕎麦の食べ方。
ざるそばや鴨せいろそばもありますが、ぱっと見で8割くらいの人は冷やがけを注文しているような。
注文はセルフ方式
わかりやすく言うと、丸亀製麺と同じスタイル。まずは麺類を注文して受け取ります。
次に好きな天ぷらを皿に取って前進。
小鉢やおにぎりなどを選び終わったらお会計。使えるのは現金のみです。
ネギ、天かす、箸、わさび、天ぷらの塩、水、お茶、蕎麦湯も全てセルフです。
冷やかけ 大盛
田んぼが広がる景色の良い席でいただきます!
「ひやかけ」はその名の通り冷たいかけそば。蕎麦をつゆにつけて食べるのではなく、つゆに浸かっている蕎麦を頂きます。
讃岐うどんでは冷たい麺に冷たいつゆの「ひやひや」がありますが、蕎麦ではあまり一般的ではないですよね。すだち蕎麦などの冷たい丼は経験済みですが、純粋な冷たいかけそばはこれが初めて。
手打ち・手切り・布海苔の蕎麦
もちろん蕎麦は自家製麺で、手打ち&手切り。よく見ると太さにややバラツキがあるのがわかると思います。
香りはイマイチ弱いのですが、噛んだ時の弾力はぐいっと力強い。蕎麦で珍しいこの食感はつなぎに布海苔を使っているから。これが西馬音内そばの特徴なのだそうです。言われてみると同じく布海苔をつなぎに使う新潟のへぎそばとも似た弾力ですね。
カツオが贅沢なつゆ
つゆはもちろんざるそばよりも薄め。けれど温かいかけそばよりはやや濃いめ。特筆すべきはしっかりとしたカツオ出汁の強さで、ざるそばの濃いつゆにも負けないくらい香ります。それが1杯でこれだけの汁の量と考えるとかなり贅沢な使い方なのでは。
自分的にはもう少し甘さを抑えてスッキリした味が好みですが、カツオの風味が美味しくて飲んでしまう。でもそのまま飲み切るにはさすがに濃いので蕎麦湯の登場です。
天ぷら
衣はもちろんサクッと軽い。特に厚切りのコリンキー天は当たりです!ねっとり感と優しい甘さがあって美味しい。
道の駅では西馬音内そば冷やかけめぐりとして、3杯で1000円のチケットも販売中。1杯あたりは少量になりますがこれも良いですね。
ひやかけ大盛りを見た時は想像以上に多かった…と心配もしましたが、食感と喉越しの良さ、つゆの香りの良さでペロリと完食。もう少し食べたいかもと思えるほどでした。
道の駅うご 端縫いダイニング | |
住所 |
秋田県雄勝郡羽後町西馬音内字中野200 |
営業時間 |
11:00~16:00(土日祝は~16:30) 冬期 (11/15~4/14) は平日15時・土日祝16時まで |
定休日 |
1月1日 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.hanuinosato.jp/cms/dining |
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