山肌から突き出てニョキニョキと空に伸びたような奇岩。まさに珍スポットであり、スリルある絶景スポットでもある場所が熊本県の山鹿市にありました。これはぜひとも間近で見ておくべき!
不動岩
『山鹿市の景勝地ならばここ!』という紹介をされ、詳細などは調べずに勢いだけでやってきた不動岩。遠目からでもすぐにわかる存在感は…、あれに違いない!
そそり立つ指先のような特異な形状の奇岩が不動岩です。車で間近まで登れて、そこからの景色も良いということなのでレッツゴー!まずはつづら折りの山道を車でぐいぐいと上へ。
登っていくうちにアングルも変わり、不動岩の全貌が明らかに。実は不動岩は3つでひとつとなっていて、下方から前不動・中不動・後不動という名称。このうち、中不動と後不動は岩上まで登れちゃうのです。
角度を変えた前不動のフォルムは指先というより…、どうにもアレに見えてしまうのは自分の心が穢れているからではないはず。さらに登ると裏側も見えるようになり、ますます疑念は確信に…。
突き当りまで登るとそこが7台分ほどの駐車場。新型防災トイレも設置されています。
そしてこの奥にあるのが不動神社で、ここからは市街地を一望できるのです。参道となる階段が下まで続いているので歩いて登っても来れますよ。
神社の裏には前不動が鎮座。この高さは約80m、根回りが100mという巨根です。
ここで満足して戻るのはまだ早い!せっかくならば不動岩の上へ、さらなる景色がそこに待っているはず。ただしもう日没なので中不動だけ行ってみることに。
中不動へ
それではここからは歩いて登山。特別な装備は不要ですが、歩き易くて滑りにくい靴にだけは注意です。登り口は神社とトイレの間のあまり目立たない場所に。
序盤は整備された階段を登っていきます。3~4分登ると中不動と後不動の分岐点が出現。ここで左に行くと中不動、右に行くと後不動なので左へ。
道は階段から斜面に変わり、最後は岩肌を登ることになります。ここだけは慎重に!
なにせこの角度です。靴が重要と言って意味がおわかりいただけるでしょう。
案内には頂上まで20分となっていましたが、実際には10分かからずにてっぺんに到達。夕陽も相まってこれは絶景だ!
崖下には車でうねうねと登ってきたつづら折りの道もはっきりと見えます。見晴らしが良いからと言って調子に乗って前に出すぎると普通に滑落できちゃうので油断大敵ですよ。
ここでひとつ疑問が発生しました。この場所から前には2つの巨岩が立っているのが見下ろせます。
駐車場にあった案内板のガイドマップ写真によると、あの2つが前不動と中不動ってことになっているのです。
とういうことは自分が今立っているのって中不動の頂上ではない???いや確かにここが中不動のはずです。案内通りに登りましたし、背後にあるもうひとつの巨岩が後不動だと思われますし。
景色から照合してもおそらく看板の誤表記ってことだとは思いますが、正確なところは不明です。もしかしてどこかで時空が歪んでいたのかも。これが不動岩の三不思議のひとつとして語り継がれることになるとは…予想だにしていませんでした。
駐車場から中不動往復の所要時間は『上り&山頂で景色堪能&下り』を合わせても30分あれば十分でしょう。お手軽に珍しい光景と絶景を楽しめる良い場所ですよ。
不動岩 | |
住所 |
熊本県山鹿市蒲生 |
営業時間 |
24時間 |
所要時間 |
30分程度 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://yamaga-tanbou.jp/spot/1206 |
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