Cherry｜ベルギーチョコ？謎めいたソフトクリーム新店を調査【北海道・札幌グルメ】

『近所に謎なソフトクリーム屋があるけど…』という情報が寄せられました。2024年6月に札幌市南区で開業したばかりの新店らしいのですが、『入店の一歩を踏み出す勇気がない』との話なのです。

ならば我々が代わりに一歩を踏み出しましょう！全国各地で実食したソフトクリームの中からオススメのもの、興味深いもの、個性的なものをレポートにしているソフトクリーム同好会のお時間です。

Cherry

南区真駒内の五輪団地エリアに、深い歴史を刻んできたような佇まいの複合商業施設があります。その名もポニーショップ。この建物の一角に件のソフトクリーム店があるということで、初めて足を踏み入れます。

こ、ここは…。上半身が軽く後ろにのけぞりました。奇譚のない言葉で言うと、寂れ具合が進行しています。もしかすると瀕死かもしれないと思わせるほど。

かつてスーパーと居酒屋が営業していた地階は完全封鎖。現役営業中の1階はメインであるDAISOが撤退に伴う作業中で、面積の半分…いや7割が空きテナントという状況なのです。瀕死を感じるのも無理はないでしょう？

そんなポニーショップの中に新規開業したチャレンジングなお店が『…アイスワ ベツバラ…Cherry』です！

新店の場所としてここを選んだのは確かに謎ですが、テナント料が激安だったのかもしれません。それよりももっと謎なのは商品ラインナップにあるという情報なのです。ん？あのテーブルに並んでいるのは…

おにぎり各種、豚丼、ザンギ、焼きそば、ナポリタン…。おやおや？確かここはソフトクリーム店ですよね？さすがに困惑は隠せません。

ポニーショップの寂れ具合、ソフトクリーム屋としてカオスなメニュー、これは１歩ではなく２歩踏み出す勇気が必要かもしれません。が、同好会は踏み出しました。

ミックス味・コーン

選択肢は「バニラ・チョコ・ミックス」×「コーン・カップ」で、価格は各400円。その他にもサンデー、かき氷ソフトなどのアレンジ系もあります。

巻き具合に少し乱れがあるのは新店ゆえの御愛嬌ということで。ただ直径の小さいコーンなのでソフトはもう少し高さが欲しいなという印象、やや控えめなボリューム感なのは否めません。

黒色のコーン

このコーンの商品名はブラッククリスピーコーン。ソフトクリームの総合メーカー・日世（ニッセイ）から2023年に発売開始となった新商品で、ソフトクリームが映えることを目指して開発されました。

形状は従来品のメープルコーンと同様で細長く、口径が楕円形。これを竹炭で着色して黒くすることによって、ソフトクリームの色彩だけでなくコーンの存在感も強調されるという映え効果を発揮。

しかしその見た目とは裏腹にコーン自体は主張しないプレーン味で、幅広いフレーバーのソフトクリームにマッチする万能さ。メープルコーンのような甘い香りもありません。

やや固めに焼き上げられたコーンをかじるとエアリーなサクサクさ、この軽い食感はまさにクリスピー。という新型映えコーンなのです！