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UFOふれあい館|ミステリーとシュールが共存するUFOの里【福島観光スポット】

福島県福島市にはUFOの里があるらしい。以前からその存在は耳にしていたものの、未知への不安からなかなか足を運べずにいました。しかしその謎を解明したいという好奇心が不安を上回り、ついに立ち向かうこととなったのです。

 

その実録を正直な感想とともにここに記します。最後には温まるエピソードが待っていました。

 

2023年11月、目指して行くのは福島駅から車で20分少々の千貫森公園。千貫森は標高462.5mの円錐型の山で、横から見ると三角形のシルエットをしているために飯野のピラミッドと呼ばれているとかいないとか。

 

そんな千貫森公園の手前で待ち受けていたのは宇宙人!?

 

つぶらな瞳に誘われるように進んで行った先には千貫森公園の入口と宇宙人。ここから山頂まではハイキングコースとなっており、山頂には展望台も完備しているのだとか。

 

そしてこの入口脇にあるのが・・・

UFO物産館

お土産売場と食堂を兼ねたUFO物産館。格好よく言えばミュージアムショップとパノラマレストランです。UFO関連の展示施設である「ふれあい館」の前に覗いてみましょう。

 

入館した瞬間飛び込んできたのは「ムー」の文字。この時点で色々お察しになられたみなさんも多いはず。

 

並んでいる商品の構成はUFO関連グッズと地元の特産品&民芸品で半々くらいの割合。その中にUFOならぬUSOという商品を発見。ウソなの!?

 

これはウソではなく「Unidentified Smoked Ocject(未確認燻製物体)」を略してUSO。しかしその実態は味付燻製たまごであるという確認が取れています。そういう意味でUSOはやっぱり嘘商品だったんだ!

 

その他はTシャツ、タオル、ありきたりな商品が多く、これはという攻めた商品が見当たりません。ただ唯一『おー、こうきたか』と思えた商品がエイリアンの指!

 

物産館内はUFOの内部をイメージしているそうですが、そんな雰囲気は全然なく、言われないと気づかないし、言われても気づきません。

 

レストランメニューにもUFOらしいものが見当たりません。あるのはラーメンを中心とした麺類とカレーなどで、川俣シャモと会津地鶏のガラで出汁をとったダブル地鶏ラーメンが美味しそう。でもUFOカレーはありません。

 

せっかくなんだからもっとUFO色を強くした方が…なんて思いを抱き、向かい側にあるふれあい館へ参ります。

UFOふれあい館

こちらが今回の本命、UFOとの遭遇ができるであろう展示施設です。入口の自動ドアが六角形でカッコいいのですが、UFOと関係あるかは定かではありません。

 

この日は日曜日だけど誰も来ていないレベルの施設なんじゃ…なんて不安もありました。しかし先客の姿を見かけてひと安心。入館料は大人400円・小中学生200円です。

 

本棚にはUFO関連の書籍が詰まっていますが、どれも古いもので最近発刊されたようなものは…。UFOは未確認だからこそ情報の更新もほぼないに違いない。

 

館内は周回型になっていて左回りが順路です。この先には何が起きても不思議ではないミステリーゾーンが待ち受けている。心の準備はいいですか?

ミステリーゾーン

カーテンを抜けると…『うわ、なんだこれは!学園祭の催し物か!』なんていう心の声が漏れてしまいそうな空間に襲われた!

 

すごい!グレイタイプの宇宙人の標本だ!おそらく千貫森で捕獲されたものでしょう。

 

これは宇宙人の基地と千貫森にいるUFOが交信を行っている様子の模型でしょうか。想像力の膨張が止まりません。

宇宙エリア

学園祭を抜けると宇宙人との記念撮影コーナー。黄色の宇宙人は壊れやすいから触らないでですって!?やはり地球環境には適応できないのでしょうか。

 

ボタンを押すとUFOがミステリアスパワーで浮遊する装置を発見。これには食いつき気味にボタンを押そうとするも、ボタンが落下していて押せません。これはUFOの謎は解明されていないという暗喩なのかも知れませんね。

 

ちゃんと動くUFOもありますよ。でもまぁ…だいたいどんなものか想像つきますよね?ここはあえて多くを語りません。

 

周りを銀河に囲まれたスペースには宇宙人が数体ところ広しと並んでいますが、これらは本物ではなく模型です。首からぶら下げているパネルが実際の彼らをスケッチしたものですね。

 

スカートのような銀シートを腰に巻いた一際大きな宇宙人には足がない。鋭意制作中なのも知れませんし、足までは確認できずに再現が止まっているのかも知れません。

3Dシアター

左右2色のメガネで見ると立体的に見えるという昔ながらのあれです。ここで上映される映像のテーマは『千貫森の謎』、なぜここにUFOが多く出現するのかという点に迫る!?

 

すみません…、映像から放出される催眠効果により内容をあまり覚えていないので謎について説明ができません!確か、鉱石がどうたらこうたらだったような…。

 

3Dシアターを抜けるとそこは日常空間。はい、以上でUFOとのふれあい終了となります。うっそーん?20分かからずに見終わりました…。

 

400円ならもう少し展示内容があってもいいような。リピーターはほぼいないだろうなっていうのが正直な感想です。これは聞きしに勝るB級感、いやむしろC級感でネタにもしずらいぞ!

 

と肩を落として帰ろうとしたその時!目に留まったのがこの案内。え?なにこれ?

 

UFOの展示施設にお風呂?一体どういうことだってばよ!?UFOよりもミステリアスなその真相を解明すべく2階に上がると…

 

本当にお風呂があるじゃないか!『え?これって入れるの?』と困惑する自分に湯上がりの御婦人が声をかけてくれました。『ここは入館料にお風呂代も含まれているので自由に入っていいんですよー』

 

全く気づきませんでしたが、入口の入館料案内にも記載されていたのです。

<2階の展望風呂・大広間もご利用いただけます>

 

いったいどんなお風呂なのだ?これは入浴して確かめるしかない。そしてこのシュールな体験でUFOの消化不良を挽回するんだ!タオルを持っていなくても大丈夫、受付にて1枚100円で販売しています。

 

2階 展望風呂&大広間

お風呂はUFOとは全く関連性もなく至って普通。浴室には大人4~5人用くらいのステンレス湯船と洗い場を完備。温泉ではなく普通のお湯です。展望はさほど…

ホール

【画像出典:UFOの里

 

ドライヤー、返却式コインロッカー、休憩できる大広間と自販機もあり、下手な銭湯よりも設備面で充実しています。展望はお風呂よりも大広間の方が断然良いですね。

 

それにしてもなんでUFO博物館にお風呂を作ったのだろうか?その経緯を受付の方に尋ねてみました。

 

時は遡って1989年頃、福島市との合併前で飯野町だった時代です。ふるさと創生事業で国から自治体に使い道自由の1億円が給付されることになりました。じゃあ何に使いますか?

 

議論の末に採用された案は

  • 目撃情報で縁のあったUFOで町おこしをする施設を作ろう
  • この町には公衆浴場がないので町民還元でお風呂を作ろう

この2案を合わせて誕生したのがUFOふれあい館ということだったのです。そしてお風呂のためだけに訪れる方も多くいるということで、リピーターはほぼいないだろうというのは間違いでしたと訂正させていただきます。

 

展示はB級ならぬC級と評しましたが、UFOにお風呂というシュールな組み合わせはネタとしての威力あり!B級珍スポットに格上げしたいと思います。

UFOふれあい館

住所

福島県福島市飯野町青木字小手神森1-299

営業時間

9:00~17:00

休館日

月曜日

所要時間

20分+お風呂

入場料

大人400円 / 小中学生200円

駐車場

無料
公式URL https://ufonosato.com/index.php?mmenu=riyo&smenu=tenji
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