鹿児島県枕崎市で「ヤバい」お寺に出会ってしまいました。もちろん良い意味でのヤバいであり、掛け値なしの褒め言葉です。それでは今からみなさんを珍世界へ誘いましょう。
国見山大国寺
枕崎市の小高い場所に広がる茶畑地帯。県道から逸れ、住宅もなくなる茶畑の間を抜けて登っていくと現れた一体の地蔵菩薩像…?
続いて現れたのは、物置小屋のような建物の上に鎮座する巨大な像。
さらにお墓らしきものの上にも…
参道の脇に魔除けのように設置されている数々の像。間違いない、夜だったら即逃げ出しているやつだ…。
この場所の名前は国見山大国寺。その肩書は「九州八十八ケ所番外霊場・南薩八十八ケ所霊場・イギリス七観音霊場・アメリカ文殊七観霊場・イタリア七観音霊場・カナダ如意輪七観音霊場」とワールドワイドで、真言密教の国際化と世界平和を願う柔軟な思想のお寺なのです。
特異な柔軟さはすでに伝わっていると思いますが、本領発揮はこれからです。境内へと進んでいきましょう。一歩足を踏み入れただけで『あ…』って声が漏れる。
写真では伝わりきらない雰囲気が現地には漂っているのです。開かれたあの扉はまさか黄泉への…
ご機嫌斜めな気配の釈迦如来様は、人々が安心して生きられる世界平和のため平成16年にここにお座りになられたのだとか。
DIY感満載の像の中で異彩を放つ丸い物体。さすがにこの五円玉はプロの犯行に違いない!
それにしてもこの空間はいったいなぜこんなことに…!?と驚嘆と困惑を隠せない。そこに青年のお坊さんが歩いて来られたので挨拶を兼ねて少しお尋ねしてみました。
『ここの像はみんな自作されたものなのですか?』
『修行の一環として自分たちで像を作っております。』
答えは予想通り、仏教なのにイエスでした。お後がよろしいようで。
いやいやまだですっ!壮絶な修行の末に生み出されただろう作品はここからも続きます!これはまるで天国への階段…、登っていきましょう。
ここではこれまた妙に鼻が伸びた個性的なお犬様に遭遇。その佇まいたるや眷属のオーラを纏っておられるじゃないですか。
これには思わずニッコリの子沢山。もうこの空間にいるだけでこちらも微笑みが絶えないではないですか!
階段横にある建物は礼拝所?その屋上が展望台に?登ってみるとそこからの景色は…
ありがたやー
振り返ると枕崎の市街地と海が見える。ここから枕崎の町を見守ってくれているのでしょう。それにしてもこんな小高い場所まで登ってきていたのですね。
階段を上り詰めた先には涅槃像と龍がお出迎え、まさに極楽門。
お坊さんのお住いともなっているこのエリアを統治しているのは…
猫だ!
猫天国だ!
かなりの数の猫たちが人間などお構いなしにくつろいでいる。あの涅槃像はこれを示唆していたのか…!
国見山大国寺に広がっていたのはまさにパラダイス(極楽)だったのです、お寺だけに。今度こそお後がよろしいようで。
国見山大国寺 | |
住所 |
鹿児島県枕崎市瀬戸町571 |
所要時間 |
30分程度 |
拝観料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.daikokuji.jp |
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