ついんスター｜唯一無二の形をした芸術ソフトクリーム【熊本・菊池グルメ】

全国各地で食したソフトクリームの中から『これは…』というひと巻きを紹介するソフトクリーム同好会のお時間です。今回は熊本県の酪農王国で提供されている個性的なフォルムの、その名も「芸術ソフト」です。

ついんスター

熊本県菊池市は県内どころか西日本有数の酪農地帯。その市街地から少し離れた農場の多いエリアに、二足歩行の牛が迎えてくれる一軒家のアイスクリーム店があります。

お店の名前は『ついんスター』、ここにインスタ映え間違いなしとも言われるソフトクリームがある！という話を耳にしたのですが…

これのことか！と、一瞥しただけ確信できるほど特徴的なフォルムを発見。ちなみに訪問当時380円でしたが、2023年12月から420円に価格改定となりました。

アイスのシングル＋ソフトクリームでシングルソフト(420円)、子どもサイズなのにしっかりとボリュームのあるチャイルド(260円)、いずれもお手頃価格。

そして季節限定のアイスも含めて種類が豊富。秋はりんご、栗、さつまいも、ピスタチオなど、全体で50種類以上を揃えているのだとか。

持ち帰り向きなカップアイスもありますよ。

ついんスターの看板であり原点だという芸術ソフトの形状はすごいの一言。無数の穴から抽出されたソフトクリームが立体的な網目を形成している、３Dプリンタで作ったようなこのフォルムは見たことがない！

この繊細さは確かに芸術的。上から見ると剣山のようで集合体恐怖症の人にはちょっと…かもしれないので写真は割愛しますね。よく見ると土台となるアイスと二層構造になっており、これって巻いていないソフトかも。食べる前からすでに唯一無二です。

お店の外にいくつかベンチが設置されているのでここでいただきましょう。11月下旬ですが、すでに先端は少し溶け始めて倒れてきています。一般的なソフトクリームのように円錐ではなく円柱形、つまり溶け出すと流出が早いので注意！

一口目、舌触りというか舌当たりが網目ゆえにちょっと不思議な感じ。表面は少し固めで中には少しシャリッとした食感が混ざっていますが、口溶け自体は比較的なめらか。

味は昨今主流のミルクかと思いきやバニラなのがポイント！しかも結構香り強めでカスタードクリームのような風味、そしてなかなかに濃厚な味わいです。これはコーヒーと合わせたい！

食感がもっとふんわりなめらかしていたら個人的に言うことなしでしたが、このフォルムを成すためには仕方がないのかも。

ソフトクリーム界のアート作品は映えるかどうかを抜きにしても一度試してみる価値ありありの存在！昨今のミルク優勢バニラ劣勢の時代を憂いている人にはぜひおすすめ。以上、ソフトクリーム同好会レポートでした。