小さな島で城ヶ崎海岸のように観光客が多いわけでもありません。けれど伊豆ジオパーク公式サイトでのアクセスランキングは2位 (2023/07)。大衆向けではないのに根強い人気があるのは…、そこにジオパークが詰まっているから?
というわけで伊豆半島ジオパーク旅2022シリーズ第4弾は『地層が面白い恵比須島』からお伝えいたします。なおこのシリーズはちょっと無駄にテンション高めでお送りしております。
恵比須島
一般的な景勝地のように迫力があるわけでも見晴らしが良いわけでもありません。一周500mもないほどの小さな島ですが、『ここの地層がすごいんです!』と知人にオススメされて地学素人の私がやってきました。
駐車場は普通車6台分ほど。観光バスの団体さんは訪れないだろう場所ですが、トイレも自販機もあって観光地として整備はOK!そこから橋を渡れば恵比須島です。
島の上には登らず側面を見るのです!ぐるり一周の遊歩道へ。
傾いた地層のお出ましだー!なんだか層によって随分と様子が違います。黒っぽい大きな石混じりの層は火山の噴石や土石流が堆積したものですね?
そのすぐ下にはティラミスの地層。
遠目から見ると「随分と変化に富んだ地層の連なり」なのがよくわかります。
先に進むとなめらかで綺麗な地層がさらに下から出現。
これは火山灰を中心に堆積した砂岩ですな!?
砂岩の中にポツポツと異物感のある場所が…これって貝とかの化石?
島の先端部に近づくと序盤の様子とはもう全然違います。少し移動しただけなのにゴツゴツした層が減って上の方まで砂岩。そしてこの部分は横方向の亀裂が目立ちます。
さらに少し進むと圧倒的に噴石の多い層。分厚い砂岩層の下にこの地層があって露出しているってこと?どことどこの地層が同年代なのかわからなくなってきた素人です。
上の方から砂岩層が潜り込んできました。ということはー、これが先端部で見たのと同じ年代なのかな?そこまで地層が歪んでいるようには見えませんが、実は結構うねっているのかも。人間の心と一緒ですね(哲学)
今度は土石流と火山灰がミルフィーユのようになっている層も出現。反対側の地層はこんな感じじゃなかったような?
これだけ見た目の異なる層の連なりを間近で見れる場所っていうのも珍しい気がします。しかも少し場所が変わるだけで全然違った顔になる。これも人間と一緒ですね(哲学Ⅱ)
火山活動の歴史をしっかり残す、お手本のようなジオパークスポット恵比須島。遊歩道に沿って次々と姿を変えていく地層は地質学素人でも納得の面白さでした。自分的には城ヶ崎海岸よりもオススメしたい!
恵比須島 | |
住所 |
静岡県下田市須崎 |
営業時間 |
24時間 |
所要時間 |
30分程度 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL |
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