島根県の10月は神無月ではなく、神在月。八百万の神様が全国各地から出雲大社へと大会議に訪れる地なのですからパワースポットが多くても不思議はありません。
その中でも特に神秘的な雰囲気で強く印象に残ったのが神魂神社。パワーを補充したい方には是非とも足を運んでみて頂きたい神社だったのです。
神魂神社
島根県松江市にある神魂神社。神の魂と書いて「かもす」と読みます。もう名前からしてパワースポットじゃないですか。御祭神は伊弉冊大神(いざなみのおおかみ)と伊弉諾大神(いざなきのおおかみ)のお二人。
まだ足を踏み入れてもいないのに何かしらのパワーを感じる…気がします。もしやここは異世界への入口なのでは!?
石積みの灯籠もすごく趣があります。手作り感も相まって良い雰囲気がぷんぷん。
手水の柄杓は竹細工の工芸品!?こんな柄杓は初めて見ましたがすごい!
竹の節から伸びる枝を切り落とさずにそのまま束ねて曲げ…持ち手としているわけです。これは見事な造形美!
お清めの儀を終えたら不揃いな石積み階段の先にある社殿へ。もうなんだか行く先々が神々しく感じるのはすでにパワーが宿ったからかもしれません。
本殿は最古の大社造
建物の手前が拝殿で奥が本殿。これは出雲大社と同じく本殿が高い位置に構えている「大社造」という様式です。大きくはないものの凛とした佇まいが美しい。
本殿が建立されたのは室町時代初期の天平元年(1346年)ですが、現存しているのは天正11年(1583年)に再建されたもの。とはいえすでに400年以上経過しており、出雲大社本殿よりも古く、現存する日本最古の大社造なのです。国宝にも指定されています。
拝殿は色が薄いので再建してからそこまで経過していないのでしょうか。
貴布祢稲荷両神社
本殿のお隣に建っているのが貴布根稲荷両神社。両神社とは変わった名前ですが、貴布祢(きふね)と稲荷の2つの神社が合体して1つ神社となっています。
稲荷ということは、ここを見守るのは狛犬ではなく狛狐。かなり年代物のようで朽ちている部分も見かけますがなんだかキュートな佇まい。
本殿の下に何か見えるぞ…?と横に回ってみたらお狐様が整列しているじゃないですか。みんな規則正しく参拝者の方向を向いています。
さて問題です。この両神社には本殿の造りとしてちょっと特殊な点があります、それはどこでしょうか?
本殿を支える前面両端の柱の間にもう1本同様の柱があり、2つの間に分けられていますよね?一般的な造りでは一間もしくは三間の奇数であるのに対し、ここは二間という偶数になっているのが珍しいそうです。
そういえば島根では他地域よりも二間社を多く見かけた気がします。って実はついさっきも目にしていたのですよ。そう、神魂神社の本殿は二間社となっているのです。2人の御祭神がひとつ屋根の下、別々の部屋に祀られているのです。
何やらスピリチュアルな!?
両神社の左側に何やら不思議な場所を発見。これはいったい…?
穴の中からパワーが流れ出てきている気がする…。やっぱり異世界との出入口!?
いいえ、正しくは防空壕の名残だそうです。でもここはあえてどこかへ通じる、いや我々の心に通じるスピリチュアルホールとしておきましょう。パワーは勝手に感じ取った者勝ちです。
神魂神社は規模が大きいわけでもなく、社殿やしめ縄に迫力があるわけでもありません。しかしなんとも良い雰囲気の心に響く神社でした。それを感じただけでもパワーをもらったということでしょう。さすが神在月の島根県!
神魂神社 | |
住所 |
島根県松江市大庭町563 |
参拝時間 |
24時間 |
所要時間 |
30分程度 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式サイト | しまね観光ナビ |
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