お正月の定番である「雑煮」を想像してください。はい、実はそれってお住まいの地域限定の雑煮スタイルなのですよ。というくらい日本各地には異なる雑煮が存在しているのですが…、その中でも耳を疑ったのが雑煮の餅に大福を使う香川県の「あん餅雑煮」です!
これが高松市、坂出市、丸亀市あたりの讃岐平野部では当たり前の雑煮というのだから衝撃。基本的には各家庭で食べる正月料理らしいのですが、一年を通して提供しているお店があるということなので行って初体験してきました。
桃太郎茶屋
やってきたのは高松市の人気観光地である屋島の山上です。一周約15分ほどの遊歩道沿いにあるパノラマスポットで高松市街地とアートで賑わう瀬戸内の島々を見渡せーる。
ここで左から右へと視線をスライドした勢いで後ろを振り返ると…
あります、あん餅雑煮専門店の桃太郎茶屋!
あんもち雑煮
思えば家以外で雑煮を食べたことがなかったような。つまりは雑煮の外食価格相場もわかりませんが、果たして…?
思ったよりもリーズナブル。同行してくださったお二人の高松市民の方と一緒にレッツあんもち雑煮!やってきたのは大きめサイズのお椀、そして箸休めの甘露煮豆が2粒。
ちなみにこの時点では雑煮に大福が入っているとだけ知っており、ビジュアルや具材については無知な状態でのファーストコンタクトです。うおっ、白い!?
香川のあん餅雑煮は白味噌スープだったのです!焼き餅を白味噌ダレで食べる名物もあるので、大福+白味噌という組み合わせには納得。
ただし今回の相手はスイーツではなく雑煮です。具材は人参と大根のみ、上にかかっている粉はアオサでシンプルと言えばシンプル。中につぶあんが入っている以外は。
実食!大福+いりこダシ汁
正直見た目だけでは美味しそうには…いや味の想像がつきません。百見は一口にしかず、頂きます!
あん餅・・・もぐもぐ・・・。
米の粒感が少し残った硬めの餅にあんこ。うん、しっかりと甘い大福です。そこに交わる白味噌汁には、京都の料理屋などで出されるものよりも雑煮らしい塩気が健在。結果として甘じょっぱくなっているわけですが、みたらしとかの経験から違和感はありません。
しかし!いりこダシの香りがしっかりとした汁であん餅を食べるというのは新鮮。雑煮なのだから出汁が効いていて当然と言えば当然でしょうが、実際に口にしてみると一瞬脳が混乱します。
ちなみに同行者の高松市民的には『ここの汁は少ししょっぱめ、白味噌らしいもう少し甘い汁が我が家の味』だそうです。
綺麗に完食してごちそうさまでした。食事ともスイーツとも分類しがたい新たな経験値をゲット!おもしろ美味しくいただけました。決してネタ料理とかではありませんし、あん餅雑煮未経験の方はぜひ食べてみて頂きたい!
屋島山上へのアクセス
自家用車で無料化されたドライブウェイを利用して山上駐車場へ。またJR屋島駅・琴電屋島駅からは100円シャトルバスが運行しています。お遍路さんを含めて登山する人も多く、麓からは約30分程度です。
桃太郎茶屋 | |
住所 |
香川県高松市屋島東町1821 |
営業時間 |
10:00~17:00 |
定休日 |
年中無休 |
駐車場 |
屋島山上観光駐車場 / 1日300円 |
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