鳥取でモサエビを食べたい!初めて刺し身で食べたその日から、プリッとした食感と濃厚な甘みの虜にされてしまったモサエビを、今度は天ぷらで!
という願望がきっかけで見つけたとある漁港食堂。そこはモサエビだけではなく刺し身のインパクトも強い「美味しい・安い・ボリュームあり」のお店だったのです。
もさえび(猛者エビ)とは
正式名称をクロザコエビといい、その他にガラエビ・ガサエビ・ガスエビ・ドロエビなどとも呼ばれている。サイズは甘海老よりも少し大きい程度でお寿司にするとこんな感じになります。
主に日本海側で水揚げされるが、鮮度が落ちやすい為に地元での消費が中心。外にあまり出回らないことが多いため、幻のエビとも表現される。そんなレア種のモサエビですが、鳥取周辺では提供する場所も結構多くて現実的に出会えるエビなんです。
賀露港・市場食堂
鳥取駅から車で約15分、鳥取空港からは車で約4分という好アクセスの賀露港は市場や水産会社が多く集まり、お得に海産物を食べたり買ったりできるエリア。今回はその中の1つで浜下商店が運営する賀露港・市場食堂に食べにきました。
メニュー
もちろんメニューは海鮮三昧。セルフ形式のお店なのでウニ、カニ、エビなどの定食や丼がリーズナブル!味噌汁・小鉢・漬物が付いてくるのが基本のようです。さらに定食のご飯はおかわり無料、丼はご飯大盛り無料。
高級魚も手軽に食べられる!?あんこう唐揚げ…これはなかなか惹かれる響き。
ホワイトボードはおそらく日替わりメニュー。ごちゃまぜ海鮮丼は600円で味噌汁・小鉢・漬物もセットになっている魅力的な安さ。
北前船定食はたっぷり刺し身が舟盛りになって980円はかなりお得感がすごい。どうやらこれが一番人気のようです。
目移りする誘惑に心揺さぶられまくりですが、『もさえびの天ぷらが食べたい』という初志貫徹で今回はこれでいきます!
広い店内のお好きな席へ
注文と会計を済ませ、呼び出しの番号札を受け取ったらお好きな席へどうぞ。店内は結構広く、ぱっと見で40テーブルくらいあったかも。これなら満席の心配はほぼなさそう、且つ、ゆったりした配置なので快適です。
お茶や水、おしぼり、割り箸、醤油も全てセルフ。中央部分にまとめて用意されているので必要な分だけ取って各テーブルへ。
もさえび天丼 ご飯大盛
天丼の直径が大きい!モサエビ天も大量、これで980円とは…驚きながら頂きます!
まずは味噌汁で口を潤して…具はネギとワカメです。冬ならカニ汁の時もあるとかないとか。わかめ汁の味はまぁ普通ですね。それでは、いざモサエビ!
全方位する天ぷら
受け取った瞬間に思いました。これは山です。例えるなら山城のような天丼ですよ。表門は大葉とモサエビがびっしり守りを固めています。大葉をよけても下にエビがいるスキのない布陣。
ならば裏門から攻める!と回転させても白身とエビがガッチリガード。こんもりと山盛られたご飯を天ぷらがぐるりと全包囲しているのです。その総数は「もさえび8尾、白身2個、大葉1枚」という大軍。
エビが反り立つように中心部が高く盛られた白米の標高は10cm近くあるかもしれない。加えて直径の大きい丼なのですから、かなりのボリュームですよ。
肝心な天ぷらのお味ですが、衣はサックサク。ただモサエビ自体が12cm前後の種属なので、身に比べて衣が少し多く感じるのは致し方ないところでしょうか。でもエビの甘さはしっかり感じるし美味しい!
あえて気になった点を挙げるとするなら2点。ご飯が少し柔らかかったこと。そして天つゆが薄めで天丼用というより天ぷら用だったことでしょう。
小鉢
肉を固めたような見た目ですが、カニの風味がする。そしてコリコリと軟骨のような食感もする。なんだろうこれは!?判然としないけれど美味しい。
動画
天丼軍との激戦の末に勝利…、空腹だったお腹がパンパンですよ。かなりコスパの良いお店であるのは間違いないでしょう。次回は北前船定食を狙って訪れようと頭の中に記録して、ごちそうさまでした!
北前船定食
もさえび天丼の2年後、北前船定食のために再訪です。以前とは少しメニューが変わり、価格も改定されていましたが、値上げの時勢なので致し方ないところでしょう。
デカデカとした船の上に刺し身が並び、先端部が醤油皿、これまたインパクトの強い定食のお出ましです。
刺し身の構成は基本的に6種類で2~3切れずつ、大きな切り方でたっぷり。内容は時期や日によって変わるようです。
とびきりというものはないけれど、血生臭さなどもなく全体的に美味しい。小鉢も相変わらず美味しい。量も申し分なく、お腹と心が満たされます。もさえび天丼と同様にやはりコスパが良い!
ただ1つ残念だった点も。この日は赤っぽい身の魚に偏っていたため味に飽きやすい内容だったということ。これはその日による部分でもありますし、白身や青魚が使われる日もあります。
もう一度食べたいかと聞かれたら、食べたいです。その時は事前に内容を確認してみるのも良いかもしれません。
浜下商店
食事を済ませた後は商店も覗いてみましょうか。こちらではお土産や自宅用に地物海産物が豊富。のどぐろの開きが安い!
干しハタハタはたっぷり入って280円!?天然鯛が4~5尾で350円!?これはさすがに漁港ならではの浜値ってやつでしょう?
親がにはセコガニ、セイコガニ、香箱カニなどとも呼ばれるズワイガニのメスのこと。11月に解禁となる秋冬の風物詩が1杯600円です。
ズワイガニのオスである松葉がに!さすが冬の味覚の王様だけあって高級品です。それでも舞鶴方面で売られていた松葉がにに比べると割安のようでした。
足が一本折れているなどの訳アリの松葉がにも発見。こちらは1箱でこの価格、なので正規品の半額くらいになっているようです。贈答用じゃなければこれで全然いいですね。
海産物の加工品や有名なお菓子なども売っているのでまとめてお土産を揃えることも可能です。もさえびせんべいは何かしらを受賞しているらしい。
かに祭りも開催!特価でカニが購入できる。そして松葉がにを市場食堂で食べることもできる!?ただしその場合は事前予約が必要とのこと。
ちなみに市場食堂で食事をすると浜下商店でのお買い物10%割引券が貰えます。
つまり食事も買物もするならば『先に食事をした方がお得』になる!買い物が高額になるようなら北前船定食やもさえび天丼が実質無料ということにも。というプチお得情報もお届けしておきますね。
賀露港・市場食堂(浜下商店) | |
住所 |
鳥取県鳥取市賀露町西4丁目1803-2 |
営業時間 |
平日|10:30~15:00 土日祝|10:00~16:00 |
定休日 |
元日と正月明け |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.hamashita.jp |
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