2020年に実施した地元民観光ガイド企画も後半戦に突入です。舞台は第5弾までの東北地方から一気に飛んで関西地方に移ります。第6弾は2020年11月1日、県面積のほとんどが琵琶湖というイメージを持たれている滋賀県です。でも実際は6分の1しかないんですよ。
企画内容おさらい
日本各地の方々に地元の観光コースを組んでもらったらどんな内容になるのか?
地元民ならではの場所だったり、有名だけどオススメなグルメだったり、ベタでもネタでも問いません!ガイドさんに完全おまかせコースで案内してもらえたらまた一味違った面白さがあるのでは?と思ったのがこの企画の始まりです。
【観光コースに関して】
- 事前打ち合わせなし(企画説明のみ)
- すべてガイドさんに丸投げ
同行して地元を観光案内してください!
滋賀県ガイド:栗おじさん
ほとんどの人が防寒具に身を包んでいる中、半袖でソフトクリームを食べる一人の男性。この方こそ半袖ソフト界の第三戦士にしてこの日の地元民観光ガイドを引き受けてくださった「栗じさん」です。
この時の僕の服装は上から「ウインドブレーカー、レザージャケット・パーカー・長袖フリースTシャツ、半袖Tシャツ」という五重奏です。周囲の人達もダウン着用などの防寒装備が大半なので僕の服装が過剰なわけではありませんよ。
半袖ソフト界の住人たちが如何に異質なのか、おわかり頂けましたか?
伊吹山
さて、こんな格言をご存知ですか?
『滋賀県を知るには最高地点と湖を知れ』
これは今僕が適当に作った格言です。しかし、栗おじさんはきっとそういう考えでコース組をしてくれたに違いない。滋賀観光ガイドの第一目的地は滋賀県で最も高い場所である伊吹山山頂です!
伊吹山の山頂に行くには歩いて3時間以上かけて登る、もしくはドライブウェイで上るの2パターン。となれば車で上るのは当然の流れですよね。我々には登山する時間と体力などないのだ!
伊吹山ドライブウェイ
車で上ると言っても結構な道のりで、料金所から山頂駐車場までカーブの多い道を17km・30分を要するロングコースです。料金は軽・普通車ともに1往復3140円。
上り始めて序盤は木が多く景色的には別に…。中盤くらいから展望が良くなり始める。山頂付近になってくると背の高い木はほとんどなり、道も含めていい景色に。
山頂駐車場からも周囲の山々を見下ろせる高度ですが、本当の山頂はそこからさらに20分の登山。滋賀のテッペンまでもう少し…。
滋賀の頂上獲ったぞー!
標高1377mの滋賀最高峰は思った以上に文明的で綺麗で大きなトイレ、軽食休憩所が数軒、日本武尊を完備。
見よ、滋賀県がひれ伏す姿を!
眼下に広がる街は長浜・米原・彦根、こうみるといかに田畑が多いかよくわかーる。やや霞んでいたのが残念ですが、滋賀の全てを下に従えるこの景色はまさに絶景。一瞬だけ滋賀の王になった気分をありがとう。
◆伊吹山についての詳細はこちらをどうぞ◆
昼食はそば屋3連戦
下山したら12時というお昼ご飯ど真ん中の時間帯です。本来であれば混雑するこの時間をずらして食事したいところですが、この後向かうのは竹生島なんです。ということは乗船前に食べないと帰国する夕方までお預け…、ならば多少待っても今食べてしまおう!
栗おじさんが選定してくれたのは日本そば発祥の地である伊吹のそば屋「伊吹野」です。道の駅伊吹の里にあるお店ということでかなり車が多いですが、こっちは待つ覚悟で来ているんだ!
待てなかった・・・
30~40人くらい待っているんですよ?しかも新型コロナの影響で店内の席数も間引いている。これは船の予約に間に合わない恐れも…ということで諦めざるを得なかったのです。
しかしそこは栗おじさん。こういうことも想定済みで第二の矢を用意していました。彦根城の目の前にある献上伊吹そばの「つる亀庵」です。
待てなかった・・・
『席に案内できるまで30分前後』という店員さんの話に食べる時間も考慮すると…、かなりリスキーな勝負になること間違いなし。できる男はリターンに見合わないリスクを背負わないという栗おじさん提言により次なるお店へ。
さすがにもう待ち時間を要することが厳しくなっている状況で、次はあまり混雑していないだろう蕎麦屋が選ばれました。伊吹そばではありませんが、そこは妥協して金亀庵という多賀蕎麦のお店。
待てなかった…
待ちは3組ほどでしたが10分ほど待てど全然進まず提供に時間を要している様子。この時点で13時20分、船の出港は14時で港までは3分ほどの距離。一か八かに賭けて待つか?
伊吹そばでもないし、もう諦めてコンビニ飯にしよう!
それが栗おじさんの結論でした。
自分としては2軒目がダメだった時点でもうチャーハンでもいいやと思っていたのでこの決定には全然賛成。その分は夕食で挽回できるとわかっていましたからね。
竹生島
湖東から竹生島へ渡るには長浜から船に乗らないといけないと思っていましたが、実は彦根からも船は出ていたのです。しかも彦根のほうが空いている上に若干割安。さすが地元民のガイドは心強い。
さぁ昼食を犠牲にしてまで守った竹生島へ出航だー!
言っても湖の島だしすぐ着くだろうと思っていたら所要時間40分と結構かかるじゃないですか。序盤はウキウキとデッキで船旅を楽しんでいたものの、後半は少し飽きて・・・と竹生島へ到着。
初めて来た竹生島はなんと驚きの狭さ、なのに観光客がたくさん!長浜航路の利用者が多いらしく、乗船待ちの行列が長い長い。それに比べて彦根航路の並び知らずですよ!
国宝であり改修工事を終えたばかりの唐門が一番の見所。栗おじさんがこれを見たくて竹生島を選択したという説も。
金と極彩色が鮮やかで細かい彫刻が施され、さらに総黒漆塗りのまさに絢爛豪華の一言。
社殿の中も鮮やかに改修され、なるほどこれは確かにすごい。さすが豊臣秀吉ゆかりの建物だけはありますなー。
毛抜型大刀!?
一振りするだけで一人の人生を大きく変えてしまいそうなこんな恐ろしい武器まで収蔵されているとは…、竹生島を怒らせてはいけない。
厄除けかわらけ投げ!?
これを成功させることによって毛抜の祟を予防できるかも知れない竹生島のアトラクションポイントです。
ルールは簡単。かわらけという陶器の皿を投げてあの鳥居の中をくぐることができれば大願成就。学校の授業でフライングディスクを学んだ自分はアドバンテージを得たも同然!
しかし!
かわらけ2枚で400円という価格設定の前に、お金で願い事を買おうなんて図々しすぎるという原点に立ち返る。高いお金を払えば立派な戒名がもらえるなんて間違っている。生前の行いに基づいて与えられるべきだという理念を胸に、僕はかわらけには頼りません!
と言い訳しておこう。100円ならやってましたけどね。
他には舟廊下、本堂、三重塔などちょこちょこと見学し、滞在時間70分で竹生島を離脱。だいたい1時間あれば一通り見て回れる大きさでしたね。これで往復の船代含めて3500円以上必要となるのはちょっとなぁ・・・というのが正直な感想です。船自体を楽しむ気持ちで行かないとですね。
◆竹生島についての詳細はこちらをどうぞ◆
夕食は近江牛
さてさて、お昼ごはんが消化不良だった分は夕食で取り返す!なんと豪勢に栗おじさんが近江牛の焼肉屋を予約してくれたのです。
しかし予約の時間まで1時間ほど時間が余ってしまった我々はコーヒーブレイクをすることに。ここで栗おじさんがソフトクリームも食べたいのでコメダ珈琲にしましょうと言い出します。
え?コメダに行くのはいいですが、焼き肉までもう少しなのにソフトクリームを食べるのですか?
ソフトクリームくらいなら焼き肉に影響はないと断言してらっしゃることので、コーヒーとソフトクリームだけですよ?とコメダ珈琲に入店。
その結果がこちらです。
ソフトクリームだけのはずが増量しているのは目の錯覚ではありません。
いざメニュー表を見るとシロノワールに惹かれてやまない様子の栗おじさん。『夕食前に食べるものじゃないから!』と心の中で思いつつも、その少年のようなワンパクさに対してソフトクリームだけとは言えなかった。少年の心よフォーエバー。
しかしシロノワールを食べながら「デニッシュは空気」と断言できるほど軽くペロリと平らげたので夕食に影響はないとのこと。さすが少年!
さて本番の夕食は近江牛焼肉専門店「万葉」です。
手始めは、ねぎ塩牛タンだー!やや厚切りでこのボリューム感に満足!
衝撃的に美味しかったハツの刺し身。血臭さやクセが全然なく、サクサクとした食感がたまらない。心臓を捧げてくれた近江牛よ、ありがとう。
上カルビじゃなくて普通のカルビでこの脂の入り方はさすが近江牛。これが1000円しないっていいんですか?
ロースも1000円しないのにこれって!
高級感溢れ出る5種盛を喰らえ!
まず前提として全て柔らかい。ラムシン・ヘレ・マルシンは肉としての旨味が抜群。ミスジと三角バラは脂がすごくて甘い、特に三角バラは溶けてなくなるレベル。
写真には撮り忘れたハツの辛ダレ焼きもうますぎた。今まで食べたハツで最も美味しかったのがここにあり!
これを書いている今でもこの時の美味しさが蘇る、文句なしの近江牛専門店。しかもこの値段で食べられるなんて驚きでしかないリーズナブルさ。素晴らしいお店をありがとうございます!昼食に恵まれなかった分を軽く逆転ホームランの夕食でした。
ちなみにですが、食事の終盤にお腹が苦しくて肉が入らなくなっていた人がいます。空気とまで言っていたシロノワールを少し後悔している様子で、やはり食事前にあんなもの食べるべきじゃなかったんだ!
◆万葉についての詳細はこちらをどうぞ◆
夕食後のスイーツ
地元民観光ガイド企画は夕食をもって終了です。でも僕らの滋賀旅はもうちょっとだけ続くんじゃ。
夕食後は草津パーキングエリアへ。ここで滋賀のお土産・銘菓についてレクチャーを受けたり、コーヒールンバの自販機を嗜んだり。
人どうして夜のサービスエリア惹かれるのだろうか?特別なことをするわけじゃないけれど、ただなんとなくあの雰囲気を楽しむのが好きという夜のSA・PAファンが一定数いるんですよねぇ、僕を含め。
さて早朝から動き始めた1日もそろそろ終わりの頃合いです。最後に1日のお礼として栗おじさんに甘いものでもご馳走したい。ミニストップのプリン2倍「たっぷりプリンパフェ」を召し上がれ!
怒られた。お腹いっぱいでプリンパフェは食べられないって言っていたけれど、饅頭こわいってことかなーって思ったのに・・・普通に怒られました。
ちっ、反省してまーーす。
動画とツアー結果
観光したのが伊吹山と竹生島の2ヶ所だけの結果となりましたが、どちらも移動に時間を要する場所だったので仕方ありません。夕食の近江牛焼肉が大当たりだったので昼食の悲しみが全てが報われたと言っても過言ではない!
いい経験をさせて頂いた1日に感謝感謝♪
栗おじさんありがとうございました!
地元民ガイドツアー滋賀編 |
|
午前8:30 |
伊吹山ドライブウェイ |
9:40 | 伊吹山山頂 |
12:10 | 昼食3連敗 |
14:00 |
彦根港出航 |
14:40 |
竹生島(70分滞在) |
16:30 |
彦根港帰還 |
18:00 | コメダ珈琲 |
19:30 | 万葉 |
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