北海道せたな町という所に日本一参拝するのが大変・険しいと噂の神社があります。本当に日本一かどうかはさておき、かなり険しい道程なのは間違いありません。
どんな危険が待ち受けているのか?簡単にいえば3つ。
転倒・滑落・熊
それが太田山神社(太田神社)です。
険しい道程の先には絶壁に建つ本殿と絶景というご褒美がある…、と聞いて同行者と2人で参拝してきました。ちなみに単純な危険度比較でいうと鳥取県の投入堂よりも危険です。
参拝スタート
それでは参拝という名の登山と参りましょう。太田山神社攻略戦開始です!
スタートから急階段
この角度、命綱つきの階段です。神社までの道のりの平均斜度が約45度というのだから険しさがおわかりいただけるでしょうか?
しかしそんな険しい道程なのに我々ときたら・・・超軽装備!登山装備などなく、服装は至って普通、靴はスニーカー、おまけに軍手も忘れてきたもんだ!
これは完全にナメた恰好なので良い子は真似したらだめ、絶対!!たまたま下山してきたご夫婦がグローブをゆずってくださるという幸運がなかったら、今こうしてキーボードを叩くことができなかったかもしれません。
グローブを手に入れ意気揚々と階段を登っていきますが、極狭の幅しかないので注意を怠ってはいけない!
階段の上から見下ろすとこんな角度。同行者はすっかりへっぴり腰です。
命綱付きの細い道と障害物
階段を登った先からは未舗装道路。階段はウォーミングアップでここからが本番ですよ。命綱としてロープが張られているのが救いです。
綺麗な沢の水が我々の進路を横断しています。ここはマリオで鍛えたジャンプの見せ所!
次は急角度はしごエリア!ここはドンキーコングで鍛えた技でクリア。
ぬかるむ道をロープをつたいながら進んでいきます。時々、リポビタンDのCMを織り交ぜながら。。。
急斜面を進んでいるので少しの時間で海がばっちり見えてきます。
途中に現れる祠。
さらに険しい道を進んでいきます。グローブがなかったら手がひどく擦れていたことでしょう、ありがとう奥さん。
倒木で道が塞がれていますが、またいで先に進みます。
約20分で鳥居と社
登山開始から約16分、鳥居と社がありました。ちなみに我々は結構急ぎのペースです、あとに予定が詰まっていたもんで。普通はここまで20分と考えたほうがよさそうです。
はぁ疲れた…、さて参拝して下山しましょう。
って、ここ全然ゴールじゃないですから!
ここはまだ中間地点くらいな場所です。さらに山道は続きます。
もうすっかりへばってきている同行者に励ましの声をかけて・・・
岩が突き出た悪路を進み・・・
やっと鳥居が見えてきた・・・
約40分で最後の鳥居到着
登山開始から約40分、やっと最後の鳥居に到着です。では参拝しましょう!
本殿どこーーー??
ここからが真の恐怖の始まりでした。鳥居の先に進むと・・・
足元に注意!?
断崖の横に設置された足場が!?もし崩れたら崖下に一直線です。
床は金網なので下が透けて見えるぜ・・・
断崖絶壁の割れ目にある本殿
で、ですよ?本殿がどこにあるのかっていうと・・・
あの絶壁の途中に割れ目がありましてそこに社が設置されているのです。つまりはあの崖をよじ登らなければならないということ。
足場の先端、絶壁の登り口まで行って振り返ってみると・・・
絶景!!
ここまででも登ってきたかいがありました。でもこの先がまだ残ってるんですけどね。
最後の難関鎖はしご
この先の崖はどう登るのか?それがこちら、チェーンのはしごです。
この不安定なチェーンの輪の間に足と手を入れて少しずつ登っていきます。
その高さ約5メートル
こ、これを登りきればあの割れ目の間に…
本殿があるんだっ…!!
登っている途中ですがちょっと下を見てみましょう。
怖っ!
同行者は高いところが苦手なのでびびって座っています。横を見てみましょう。
うわーー絶壁!
だけど景色は綺麗だーーー!
そしてついに崖を登りきって本殿です。えっ…?それは自分の目で実際に見たいから今は見せなくいい?
わかりました、ここには載せないでおきましょう。どんな光景が待ち受けているのかを楽しみにご自身の足で向かってください。
というのは建前で、実際は途中でリタイヤしたという現実。靴が鎖で滑って下りが危険だと判断したんです!最後にせり出ている箇所がありましてそこが難関だったんです!勇気ある撤退というやつですよ。でも最後まで登りきらなくても十分絶景で楽しめました。
動画
ここで味わったこの迫力を動画でどうぞ!
太田山神社参拝情報
太田山神社に参拝してみたいという奇特な仲間を増やすべく、参拝情報をまとめました。
アクセス
太田山神社に向かうにあたって、公共交通機関に期待してはいけません!そんなものないと思ってください!ほとんどの人が自動車で来るような場所です。自転車で来られる方は参拝後の残り体力に注意ですよ。
駐車スペース
入口となる鳥居前の道路脇に駐車できるスペースがあります。
推奨装備
登山スタイルで行けば問題ないのですが一般人はそんな装備を持っていない!わかります、自分も同じでした。というわけでゆるく参拝して感じた推奨装備情報です。
軍手
何かしらの手袋は絶対に必要!ないと手が傷だらけになる可能性大です
靴
登山靴がベストですがスニーカーでも行けます。ただし滑りやすい靴は危険!未整備の道なのでぬかるみが多く、雨の翌日は特に注意!サンダルなどの足が露出しているものは足に傷がつきます。
飲み物
暑い日は必須!涼しい日でも多少のあったほうが良いです。参拝途中に自販機などは当然ない!登山口の周辺にコンビニなどもないので注意です。
服装
普通の服装で問題ないと思いますが、汚れても問題ない服を着ていったほうがいいです。スカートで行くと中が見えます。
その他
杖などは逆に邪魔になると思います。ピッケル的なものは不要です。
所要時間
我々は急ぎめで参拝して往復約2時間でした。ご夫婦で参拝された方は2時間半かかったとおっしゃっていましたので、普通のペースなら往復2時間半は見積もっておいたほうがいいと思います。ちなみに上りより下りのほうが大変で、時間もかかりますよ!
最後にもう一度注意点を3つ
転倒、滑落、熊!
お気をつけていってらっしゃーーい!
太田山神社(太田神社) | |
住所 |
北海道久遠郡せたな町大成区太田 |
営業時間 |
24時間可能だが夜間は危険 |
所要時間 |
2時間~3時間 |
駐車場 |
登山口前の道路脇に駐車可 |
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