ほたるいかが海で光っているのを見てみたい。
そう思って初めて富山湾にほたるいか探索に行ったのが2年前の2015年春のことです。
ほたるいかの出没時期と場所を調べたので、あとは行って探せば見つかるでしょ!
当時の僕はそんな甘ちゃんスイーツマンだったのです。
結果は当然のごとく敗北。
翌年の2016年春、僕は新潟県の直江津を訪れていました。
そこから南へ長野・山梨と下っていく計画でした。
しかしひょんなことから生放送視聴者にそそのかされ、富山でほたるいかを見ようよーってことに勢いだけでなってしまうのです。
この時も夜遅くまで粘るものの敗北でした。
2年連続の敗北ですがこれにはほたるいかを見るためのある条件が欠けていたのです。
その条件とは『できるだけ新月に近いこと』
ほたるいかは月明かりを頼りに方角を察知するらしく、月明かりがないと陸に寄ってきて打ち上げられるのだとか。
この条件を知らずに月を完全に無視していたのが過去2年だったのです。
しかし今年は違います。
研究に慎重を重ねた結果、新月である4月26日の前後数日をほたるいかに当てようとスケジューリング。
天候などにも備えて予備日まで用意したのです!!
場所・時期・新月・予備日とこれ以上ない準備のもといざ富山湾!
負けられない戦いが、そこにはある。
これで負けたら僕はもう・・・・一生独身に違いないんだ!
4月25日、時刻は深夜1時過ぎ、前日の群馬から移動してきて仮眠なども取っていませんがほたるいかの前に睡魔など存在しません。
いざ決戦ほたるいか!
まずは滑川市を海岸線沿いを西へと走らせながら、ポイントポイントで車を止めて海の様子を見ていきます。
やはり新月が近いだけあってほたるいかを狙う人が結構います。
先客の方に話を伺うと、結果はまだ伴っていないが朝型にかけて突然出現することが最近多いので粘ってみるとか。
海沿いの道路各所には車がいっぱい止まっているだけに期待度は高まります。
富山市の水橋まで走ってみますがこのあたりは通常の釣り客のほうが多い感じ。
ここからが本命スポットであろう場所に入ります。
浜黒崎~岩瀬浜~八重津浜エリア、地図でいうとここです。
時刻は午前2時を回りました。
本命のほたるいかスポットに行く前にまずは協力者の「あまみ」さんと合流するために八重津浜へ。
あまみさんは先に到着して八重津浜を調査してくれたみたいですが
「人はそこそこいるものの、ほとんど獲れている人はいない」とのこと。
時間によって突然ほたるいかが大量発生することも珍しくないのでもう少し八重津浜で粘ってみること1時間弱!!
状況はだめ。
岩瀬浜のほうが少し獲れているという情報もあったので岩瀬浜に移動します。
時刻は午前3時すぎ。
岩瀬浜の駐車場には100台近い車がびっちり満車状態で駐車しています。
これは相当人が集まっているのでもしや!!?
期待も高まりつつ足早に砂浜に向かうと・・・・
いましたっ!
「ほたるいか」ならぬ「ほたるひと」の群れです。
小学生の子供からお婆ちゃんまでって感じですごい人の数がヘッドライトつけて海に入ってほたるいか探しをしています。
平日の夜中と言うかもうすぐ朝ですが・・・すごい光景だ・・・・。
で、他の方々の様子を見ると多くはないものの獲れている人はチラホラ獲れている様子。
砂浜を移動しつつ海を照らして探していきましょう。
すると少しして海にちらつく影を発見!
捕獲係のあまみさんに居場所を照らしながら捕獲要請です。
そしてあまみさんが海中へとくぐらせた網の中には・・・
ついに・・・
ついに3年越しでやりました!
ほたるいかの捕獲成功です!!
って、ほたるいかを捕獲したいんじゃなかった。
光っているホタルイカを見たかったのでした。
それがこちら!暗くしてやると青く光っているのがハッキリと見えます。
海でぶわーーっと光っている様子は見れずですが、野生のほたるいかの光を見れたので大満足です。
勝負の神様・太郎坊宮で祈願したほたるいかとの決戦は勝利で閉幕。
ありがとう勝負の神様、ありがとう太郎坊宮。
そしてみなさん今までありがとうございました、これでもう思い残すことはありません。
この後もコンスタントにほたるいかを発見し30分くらいの間に12杯ほど捕獲。
ほたるいか捕獲をし終えた頃にはもう朝日が昇り始めていました。
そして長い1日がようやく終わろうとしています。
※捕獲したホタルイカ約12杯はこの後スタッフが持参したコンロと鍋で茹でて頂きました。
コメントをお書きください
USB羽生 (火曜日, 30 5月 2017 01:42)
「(ホタルイカ)砂は噛んでいない 俺の手を噛んでいるんだ」は名言です。
もずく(管理人) (火曜日, 06 6月 2017 23:03)
>USB羽生さん
総じて返信遅れてすみません。
あまり褒めるとあまみさんが浮かれちゃうからそれ以上はいけません!
ようぼう (日曜日, 11 6月 2017 12:31)
楽しく読ませて頂いているのですが、続けて読むことも多いので次の日へ進むボタンと戻るボタンがあると素敵だと思いました。
もずく(管理人) (木曜日, 15 6月 2017 06:26)
>ようぼうさん
ご要望ありがとうございます。
自分としてもその機能を実装したいと思いつつ、毎回少し手間がかかるために手を出さずにおりました。
次シリーズの記事から試験的ではありますが進むと戻るリンクボタンを文末に配置してみようと思います。
またのご意見・ご要望などございましたらよろしくお願いいたします。