徳島県の入口とも言える鳴門市のご当地グルメには何があるのでしょう!?我々一行はその調査のため汎用箱型輸送装置、新造車両すろっぴー弐号機に乗って情報収集に向かいます。徳島ラーメンは徳島市が中心、阿波尾鶏は徳島県広域ですし、はたして?
やって来たのはすろっぴーの終着駅・鳴門市観光情報センター。ボートレース鳴門も目の前で県外客の利用も多いここならばよりコアで有用な情報が手に入るはず。鳴門グルメについて教えて下さい!
『「鳴(なる)ちゅるうどん」というものがありまして~』
職員さんの口から真っ先に挙がったのが鳴門市グルメのうどん。その特徴とは?
- コシがない
- ダシは少し甘辛い
- 市内の多数店舗で提供
- 昼過ぎには閉まる店が多い
- 朝早くから営業しているわけでもない
お隣うどん県の讃岐うどんとは全然違うという鳴ちゅるうどん。ここ鳴門ではどのようなうどん文化なのかも気になりますし、これは実食で調査するっきゃない!
まずは鳴ちゅるうどんのお店がどのくらいあるのか?を地図で検索してみます。すると結構出てくるじゃないですか鳴ちゅる、想像以上の鳴ちゅる密度の高さです。その中から初手として選んだのは・・・
舩本うどん 大麻店
案内所でも鳴るちゅるうどんで一番有名だと案内された舩本うどん、その大麻店です。価格帯は讃岐うどんより少し高い程度、他店もおよそこんな感じでした。讃岐が異常に安いんですよね。
メニュー表記では鳴ちゅるうどんではなく、鳴門うどん。鳴ちゅるという名称はPRのために後からつけられた名前だからです。鳴門はわかめの生産地で歯ごたえがあって美味しいという話も聞いていたのでここはわかめうどんを選択。
麺は確かに讃岐うどんと違ってコシがありません。少し不揃いで捻じれの入った平麺で少しだけもちっとした食感。例えるなら・・・少し伸びたどん兵衛に近い感じ。いやいやどん兵衛は美味しいですからね!
透き通るスープはすっきりで思ったよりも甘辛くありません。出汁は讃岐うどんと違っていりこではなく、昆布と・・・調べたらサバ出汁だそうです。甘さというのはおそらくこの出汁の旨味の甘さですね。ペロリとスープまで完食です。
舩本うどん 大麻店 | |
住所 |
徳島県鳴門市大麻町桧字野神ノ北10-1 |
営業時間 |
:00~:00 |
定休日 |
年中無休 |
駐車場 |
無料 |
公式URL |
あそこ食堂
続いてはあそこです。魚の煮物などの海産物料理が評判の昔ながらの食堂が手打ちうどんも提供しています。えぇ…正直名前だけで選んだ節は否定できません。
駐車場はお店の向かい側のあそこです。
鳴門は練り物消費量が日本一だとかっていう話を聞いた記憶があったので、ちくわうどんを選択しました。
麺は手打ちでベースは平たいのですが、かなり不揃いです。もちもち感はあまり感じず柔らかめ。コシはもちろんありません!スープにクセはなく、おそらくカツオと昆布の王道出汁、甘いというより昆布の旨味という感じです。それよりもこのちくわ…弾力があって美味しい!
あそこ食堂 | |
住所 |
徳島県鳴門市撫養町南浜東浜327 |
営業時間 |
11:00~21:00 |
定休日 |
木曜 |
駐車場 |
無料 |
一富士
もう一軒実食したのですが現在は閉業となってしまったため、さらりとうどんだけ紹介します。こちらは手打ち麺ながらきちんと揃ったやや平たい程度の細麺。スープは透明度が高く、見た目の通りあっさりスッキリでした。
鳴ちゅるうどんデータ
3店舗だけではありますが鳴ちゅるの特徴をまとめます。
麺
讃岐うどんと違ってコシはない、福岡うどんのモチモチ感もさほどない、柔らかいけれど伊勢うどんの食感とも違います。全体としては「平たい・細め・柔らかい」の傾向があるものの、店によって見た目が結構違います。共通しているのは「ちゅるり」とすすれる軽さです。
スープ
聞いていた甘辛いという印象は特に受けず。讃岐うどんのようにイリコ独特の風味もないので、全国どこの地域の人でも馴染みやすい。クセがなくてスッキリ飲みやすいというのは各店共通でした。
具材
あそこ食堂のちくわうどんには油揚げなしでしたが、普通のうどんにはのっているようで、そう考えると3店とも油揚げがあり。つまり鳴門では油揚げが主流?
総合
味にクセがなくて食べやすい。価格もかけうどんは300円~400円位で食べやすい。ボリューム的にもやや軽めで、小腹を満たす感じの食べやすい量でなので観光客的にはハシゴがしやすくて助かります。鳴ちゅるうどんはとにかく食べやすい!
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