津市を観光するならどこに行けば?三重県の県庁所在地なのによくわからない!という人は結構多いのではないでしょうか。自分もその一人でした。
ネットで調べて見つからないなら道の駅で情報収集すればいいじゃない。と「道の駅・津かわげ」の観光情報コーナーでパンフレットや地図を物色します。しかしこれといった場所が1つしか見当たらない!
こうなったら津の観光の全てをここに賭けよう。それは一身田という地区にある三重県唯一の国宝建造物を有する寺院なのです。
高田本山専修寺
高田本山専修寺は浄土真宗高田派の本山で「宗祖親鸞聖人のみ教えをまっすぐに受け継ぐ」寺院。そもそもは栃木県真岡市にある本寺専修寺が本山でしたが、火災にあった折に本山としての居を津に移したそうです。
釘貫門
専修寺の正面入口である山門の前には釘貫門という昔の名残。以前はここから山門を抜けるのが表参道だったそうですが、現在の通行人はごく少数。ちなみに釘貫門は車で通り抜けてもOKだそうです。
最も高い格式の寺院
専修寺の境内を囲む塀には定規筋という寺院の格を表す白い線が描かれています。専修寺は最高ランクを表す5本線、京都御所や金閣と並ぶ格式ということです。
3つの入口
山門
正門となる山門は最高格式である五間三戸二階二重門の様式で国重要文化財。
4月8日のお釈迦さまの誕生日のみ、楼上に登って安置されている釈迦三尊像を参拝することができるそうです。
唐門
元来は皇族とその関係者の専用であった四脚門。現在は誰でも通行可能で国重指定要文化財。少し頭でっかちなフォルムが特徴的で美しい。
太鼓門
内部に大きな太鼓が吊り下げられている4重の櫓門で時報の役割を果たしていたとか。現在は勝手口的なポジションですが国指定重要文化財です。
如来堂(国宝)
唐門の正面にある如来堂は「証拠の如来」と呼ばれる阿弥陀如来立像を本尊とし、教義上この堂が専修寺の本堂だそうです。
内部は見学自由ですが写真撮影は個人利用のみ可。金色で綺羅びやかさな装飾が施されているので是非ご自身の目でご覧あれ。
ただ自分が興味を惹かれたのはお堂にかかる階段の手すり。1本の木材をこの形に加工していることに注目ですよ!
御影堂(国宝)
如来堂と高床式の廊下である通天橋(国指定重要文化財)で結ばれているのが御影堂。山門の正面に位置し、親鸞聖人の木像を中央須弥壇上に安置するお堂です。
畳七百二十五枚が敷かれており、全国の国宝木造建築の中でも五番目の巨大なお堂だそうです。こちらも内部見学自由となっており、如来堂と同じく綺羅びやかで装飾もすごい!細かいところまでチェックしてみると面白いですよ。
専修寺の各所で見かける桐紋ですが、これは豊臣家の家紋ではなく天皇家と縁があったということでしょう。前述した唐門には桐紋の金装飾が施されています。
鐘楼
慶安5年鋳造の梵鐘を抱える鐘楼も幾重にも重なる屋根下の構造が美しい。
余談ではありますが、個人的には唐門の横にある第二納骨堂の屋根の形が注目ポイントです。片側だけ長いという特殊な形状が気になりませんか?
以上、観光客はそれほど多くないものの建造物を見るにはなかなか興味深い場所だった専修寺でした。
基本的に混雑することはなさそうですし、穴場の観光地と言っていいのでは?津市の観光スポットを聞かれたら高田本山専修寺と即答することにします。
高田本山専修寺 | |
住所 |
三重県津市一身田町2819番地 |
営業時間 |
5:00~17:30 |
定休日 |
年中無休 |
料金 |
無料 |
所要時間 |
30分 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | http://www.senjuji.or.jp/index.php |
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