金長たぬきをご存知ですか?
たぬきの種類ではありません。
金長たぬきとは民話「阿波狸合戦」の主人公で「平成狸合戦ぽんぽこ」や「有頂天家族」にも登場した、徳島県小松島市に生息するたぬきの総大将の名です。そんなファンタジー狸に会ってみたくはありませんか?
もしや徳島銘菓の金長まんじゅうのモチーフは・・・そう金長たぬきです。金長まんじゅうを製造する株式会社ハレルヤは小松島市で創業した企業で、金長を讃えるために名を拝借したそうです。
そんな阿波国で愛される金長を御祭神として祀っているのが金長神社です。
金長神社
金長神社は神社という名ではありますが、宗教法人ではなく、映画「阿波狸合戦」の成功のお礼として1956年(昭和31年)に創建されたもの。狸がようこそと歓迎してくれます。
ここが阿波八百八狸・総本家、つまりここが阿波狸の源流。ただ本物の狸が出てくるかと言えば…、裏手に山はあるものの遭遇率は低そうな場所です。
金長は正一位金長大明神として祀られています。正一位はあの菅原道真や徳川家康と並ぶ最高位です。こんな偉い狸が他にいようものでしょうか!?
神社の周囲を見守る大小様々な狸たちは寄進などによって現在進行系で増殖しているという話も。
社の中にいる彼は・・・!?金長様はお祭りの時に神輿として担がれるそうです。
絵馬を拝見してみると、個人的なお願いを抑えて金長神社に対してお願いが目立ちます。ずっと続きますように、いつまでもここにいて、とか恋人の仲を願う以上に金長神社に対する想いが熱い。
なぜここまで?というのも金長神社は2018年頃から存続の危機に立たされていたのです。金長神社がある公園エリアは野球場やテニスコートなど老朽化が進み、再開発の議論が持ち上がります。その中で金長神社の解体撤去も現実的に…。
そのため金長神社の存続を願う人達の応援が絵馬などになっていたのです。
その後、金長神社のを守る会を中心とした活動によって国内外から多くの著名も集まります。2021年春、ついに市は観光資源として存続させることに決定。金長神社は守られました!
しかし、今度は神社の老朽化に伴う修復が必要となっており、現在はその資金を募集しているそうです。詳しくは金長神社を守る会のサイトを確認してみてください。今後は小松島市の狸合戦がより活発になることに期待ですね!
この他にも金長神社から600mほど南にある「小松島ステーションパーク 狸広場」には金長を始めとした狸たちの像が設置されています。小松島市の狸たちを探してみるのも面白いのでは?
金長神社 | |
住所 |
徳島県小松島市中田町脇谷44 |
駐車場 |
無料 |
公式URL |
金長神社を守る会 https://kinchodaimyojin.jimdofree.com/ |
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