古事記に記されている神話「因幡の白兎」が日本最古の恋物語だというのをご存知ですか?ウサギとサメのいざこざを助けてもらえて良かったねというお話で有名ですが、実はその後に続きがある物語なのです。
因幡の白うさぎ神話を要約すると
『淤岐ノ島に住んでいたウサギはサメを騙して島から陸へと渡ることに成功するも、騙されたと知ったサメに毛を剥ぎ取られてしまう。痛みで苦しみ泣くウサギを見つけた大国主命は傷の癒やし方を教え、そのおかげでウサギの体は元通りに回復。ウサギはお礼に大国主命と八上比賣の仲を取り持ち、二人は結婚した。』
という日本最古の恋物語の地、縁結び神話の地が鳥取市中心部から西に10kmほどにある白兎海岸。ここが縁結びを願う多くの人たちが訪れるパワースポットなのです。
陸地から140mほど離れたところにある小島が淤岐ノ島。
ウサギは鳥居の立つあの島からサメの上をジャンプして海を渡ってきたのです。そりゃああんな岩しかない島にいたら是が非でも陸に渡りたくなりますよ。
白兎神社
現在の白兎海岸の前には「道の駅 神話の里白うさぎ」があり、ここは縁結びの神話に由来して恋人の聖地にもなっています。
そして道の駅に奥にあるのが因幡の白兎を祀る白兎神社。縁を結ばれようとする人々が集まってくる場所なのです。
ウサギのポスト
鳥居の横にある目立つ色のポストは「ウサギが愛を届けます」みたいなデザイン。つまりこれは縁結びポスト!?
これは「すご!ウサポスト」というご縁を運んでくれるポストで、デザイン違いのものが鳥取市内3箇所に設置されているそうです。
白兎神社のウサギ
鳥居から本殿へと続く参道の両脇にはウサギがたくさん。
このウサギ達は淤岐ノ島から海を渡っている様子の再現なのでは!?
やたらと置かれている白い石には「縁」の文字。これは参拝客の結ばれたい願望をウサギたちが背負ってくれているということですね?
しかし本殿に近づくにつれて石は多くなり、ウサギが背負うものも増え…
そのうち埋もれてしまうのでは…というほど人々の期待が寄せられている状況です。
そんな人間の強欲に耐えきれなくなったのか、本殿と逆方向の海をすごい目つきで見つめている…。これはもしやキラーウサギ!?
手水舎もウサギ
ここでは人の接近を感知して歌が流れるテクノロジーを導入。参拝の際は手水舎に寄るのをお忘れなく!
拝殿と本殿
拝殿は結構コンパクト、その奥にある本殿はかなりコンパクト。これといった特徴も見受けられず、よくある神社といった感じです。
社務所
縁結びのお守りなどはこちらでお求めください。
社務所の入口にはアルコール消毒をしてくれるウサギ!?これはなかなか面白いアイディアですね。
鳥居に投げ上げて乗るとご利益があるという「結び石」をここで授かることができます。これってもしや…
参道途中にある鳥居の上だったり、ウサギの周囲に置かれていたのはこの結び石だったのですね。
しかし鳥居の上はもはや結び石を乗せる余地がないほど皆の願望で占拠されている!自分の石を鳥居に乗せたら誰かの石を落としてしまうかも知れない。
もしや…それを避けたいと考えた優しい人達が鳥居の代わりにウサギ達に願いを託し、ウサギが結び石を背負うことになったのでは?鳥居の上に投げて乗せるのが難しくて諦めたわけではないですよ、きっと。
白兎神社 | |
住所 |
鳥取県鳥取市白兎603 |
営業時間 |
社務所 9:00~16:00 |
定休日 |
年中無休 |
所要時間 |
20~30分 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://hakutojinja.jp |
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