1万年前の姿をとどめる霊山!?
油山寺は法多山・可睡斎と合わせて「遠州三山」と呼ばれる古刹です。すべて袋井市にあるので1日で三山を巡るのも可能。三山それぞれに特徴があってなかなか味わい深い巡礼ができる場所なのです。
三山の間の車で移動時間は以下の通りです。
【油山寺 ↔ 法多山】25~30分
【油山寺 ↔ 可睡斎】10分
【可睡斎 ↔ 法多山】20分
医王山 油山寺
アクセス
油山寺へのバスは運行していないので車移動が基本になります。袋井駅から約20分、掛川駅から30分です。三山の中では最もアクセスが悪いのですが自家用車ならばさほど気になりません。
油山寺参拝
山門
油山寺の入口に構える門ですが寺っぽくないお城の門?元々は掛川城の大手門だったものが油山寺に寄贈されたんですって。
本坊
山門の抜けてすぐのところにあるのが本坊の入口。自然に深く覆われている匂いがプンプンします。
礼拝門によって切り取られた境内の風景が良い感じ。
門を抜けても四方は木々に包囲されて自然との距離が近い。管理を怠ればすぐに緑に飲み込まれてしまいそうなほどです。
左手には「休憩所兼観光案内所」
観光案内はパンフレットのみでご自由に休憩していってねスタイルです。
正面にある「宝生殿」で目にご利益のある薬師如来様にお願いしましょう。
「め」は「めんべい」ではなく「目」です。
老眼が来ませんように!老眼が来ませんように!!
右手の「方丈」には世界一願いの叶う大念珠?世界一とはなかなか大きくでましたね。
あれ?こころなしかモニターの画面がはっきり見えるような気がします。これは目へのご利益か!?もしくは緑が多いので視力回復効果が得られたとか?真実はあなたの中に!
コンパクトながらも自然との調和が取れた綺麗なお寺でした。ありがたやー。
と満足したら大間違い!
山門直後にあった分岐路、こちらを行かずして油山寺は語れなかったのであーる。
境内案内図
ひ…広かった、全然コンパクトではない!本堂は本坊とは別エリアで分岐していた先にあるそうです。
天狗谷
それでは本堂まで行ってみましょうか。天狗谷と呼ばれる1万年前の姿をとどめる森林地帯を抜け…
滝行が行われる「るりの滝」
孝謙天皇がこの滝の霊水で御眼を洗ったところ目の病気が完治したいう言い伝えが。そこから油山寺が目の霊山となったそうです。
滝の入口にもなっている休憩所は天井絵もお見逃しなく。
ここから長い階段を登ると本堂ですが…
!
直前にやってきた台風による被害が!ちなみにこの日は2018年10月8日でした。
倒木を跨ぐだけではなく、下もくぐり抜けるちょっとしたアトラクション。それでも参拝中止にしない油山寺は逞しい。
薬師本堂
階段を登りきったら到着、本坊からここまでは10分ほどです。
薬師本堂は眼病平癒のお礼として源頼朝から寄進されたもの。
現在は目だけではなく、足腰の神様として多くの人が参拝するそうです。本堂内には今川義元から寄進された薬師如来厨子が安置されています。
5円玉で目を形作って奉納する!
三重塔
こちらも本堂と共に源頼朝によって寄進されたもの。安土桃山期の三名塔の一つらしいですよ。※残りの2つは滋賀県長命寺と京都府の宝積寺
油山寺名物
法多山の名物は厄除け団子でしたが油山寺は「ごりやくまんじゅう」、山門より手前の駐車場前にあります。
でもこちらの賑わいはご覧のとおりでした。法多山とは雲泥の差が・・・。
雰囲気は三山で1番
参拝客の数は三山の中で1番少ない様子でしたが、景色は油山寺が一番美しいと思います。法多山と可睡斎は綺麗で新しい建物が多いけれど油山寺は違う。もっとも自然と溶け込んでいるのが油山寺のいいところですね。
油山寺まとめ
- 所要時間はおよそ1時間
- 自然と融合した雰囲気は三山の中で1番
- 近隣で飲食できるのは「ごりやくまんじゅう」のみ
医王山 油山寺 | |
住所 |
静岡県袋井市松村1 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://yusanji.jp |
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