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最上稲荷|縁結び?縁切り?日本三大稲荷と500mのレトロ門前町【岡山観光スポット】

ここもまた日本三大稲荷のうちの一つだっていうじゃないですか。ただし本家の京都伏見稲荷以外は明確に三大稲荷が決まっているわけではありません。本家がそう言っているのだから間違いない!

 

では残り2つの座を狙う候補は?

笠岡稲荷(茨城県)、祐徳稲荷(佐賀県)、豊川稲荷(愛知県)、五大稲荷を自称する太皷谷稲成(島根県)、そしてここ岡山県の最上稲荷です。

最上稲荷

備中高松駅前に建つ巨大な鳥居。そこから北に3km弱進んだところにあるのが最上稲荷です。創建から1200年の歴史があり、豊臣秀吉が備中高松城を水攻めした際に本陣を置いたのがこの地とも言われています。

 

駐車場
麓の有料パーキング

ネットで調べてみると麓にある有料駐車場(ジャンボパーキングなど)を利用して門前町を歩いて向かうのが一般的のようです。しかしこの時は早朝だったためかどこの駐車場も営業していないじゃないですか!

最上稲荷の駐車場

ダメ元で最上稲荷まで車で行ってみようと東参道口から登っていきます。するとあるじゃないですか最上稲荷の無料駐車場が。でも初詣やお祭りの時には駐められないでしょうね、10台分ほどと数が少なすぎます。

常盤堂駐車場

さらに最上稲荷のすぐ下にある常盤堂という菓子店の駐車場も平日なら無料開放、それ以外の時は300円程度で利用できるそうです。歩くのを避けたい場合はここが無難かもしれません。

 

 

レトロな門前町

全長約500mもある門前町を覗いてみますが、朝7時前ではまだ眠りの中。お店が開き始めるのは9時から10時頃のようです。

 

それにしても味わいあるレトロ感がすごい。寂れている感もありますが、どれだけのお店が現役なのだろうか?

 

お店が営業中の様子を見たかったなーと早朝の訪問が少し悔やまれます。初詣の人出は凄いとの情報ですが、参道が細いので大変なことになりそうですね。 

 

 

現代的な社殿

この門前町を抜けると参道は仁王門へと直結します。何やら外国のような石門とそのガラス張りの空間に仁王像。 あれ?神社に仁王像って?

 

稲荷なのに狐が見当たらない?と思ったら仁王門の裏手に回ったガラスの中に箱入り狐となっておられましたよ。 

 

車の祈祷案内板に見慣れぬ文言が!?

 

祈祷料はゲートで事前精算???

 

これは気になりますね~。ゲートまで行って確認してみると、なるほどこういうシステムですか。

  1. 祈祷専用駐車場のゲートまで進む
  2. 設置されている機械に現金またはクレジットカードで祈祷料を支払う(5000円以上)
  3. 発行された車体受付祈祷券を受け取り、あがったゲートバーの先に駐車
  4. 車体祈祷受付券をもって受付所に申し込み

機械化・国際化の波は確実に寺社仏閣にも押し寄せているということですね。最上稲荷ではwebで祈祷の予約もできるようです。

 

それにしても立派な施設なのに誰もいないという早朝の静けさが妙に楽しい。

 

仁王門をまっすぐ抜けて本殿へ、と行きそうになりますが順路は左の階段へ。迂回させる参道はあまり見ないのでは?解散を登った先もこれまた綺麗。

 

整備が行き届き、全体的に建造物が新しい。現在進行形の工事中エリアもあったのでここ最近で一気に改修を進めているのかもしれません。さすが三大稲荷を自称するだけのことはあります。これは持っていますね。

 

ところで何かが足りないことに気づきませんか?ここまで狐は2体のみ、鳥居の姿はなし!イメージする稲荷感が全然ありません。さらに社殿の屋根には千木がない。

 

あ、これって…、最上稲荷は神社ではなくお寺だったのです。なるほど、だから仁王像なのかと納得。ちなみに同じく三大稲荷候補の豊川稲荷もお寺なんですよね。

 

 

縁結びと縁切りの神様

奥の方に進んで行くと小さな社が集まっている「縁の末社」があります。ここではあらゆる福縁を結び、あらゆる悪縁を断ち切ることができるのです。 

 

「縁引天王」に男女の縁だけではなく、仕事、学業などが結ばれるよう祈願します!

 

さらに縁結絵馬を持って良縁撫で石に願いを!

 

続いて「離別天王」に人の縁に限らず、病気や自分の弱い心との縁が切れるよう祈願!

 

縁切札を持って縁切撫で石に願いを!

 

正しい方法については毎月7日に伝授してもらえるそうですよ。

 

 

その他には
八畳岩

最上尊降臨の霊地・八畳岩へと続く道がありましたが、片道30分の道のり…あとで八畳岩を調べてみましたが観光的にはパスして正解だったなと。気になる方は公式サイトに画像があるので見てみてください。

備中高松城ゆかりの地

山に向かって右手には、水攻めの際に豊臣秀吉が本陣を構えた地と備中高松城の守護神だった北辰妙見大菩薩の尊像を祀っている妙見堂など。

大客殿と根本大塔

樹齢400年の大けやき挟み、左にある大客殿では御神水の授与や庭園拝観などを行っているようですが朝早すぎたために残念。右にある根本大塔では各種供養が行われます。

 

 

日本三大稲荷を自称する最上稲荷ですが、伏見稲荷から連想するような稲荷感はほぼありません。しかしながら三大稲荷の候補にふさわしい社殿の立派さと門前町の長さだと思います。個人的な最大の魅力は門前町歩きかも知れません。

最上稲荷

住所

岡山市北区高松稲荷712

参拝時間

24時間

所要時間

30分~1時間

拝観料

無料 

駐車場

無料
公式URL http://www.inari.ne.jp
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