函館山の麓に位置する函館公園の一部であるミニ遊園地「こどものくに」に日本最古の現役観覧車があるというのです。まさかそんなお宝遊具が遊園地不遇の地である北海道に現存しているとは思いもしませんでした。
しかも登録有形文化財!?
日本最古の現役観覧車とは一体どんな姿なのか?
行きましょう、函館公園!
乗りましょう、日本最古の観覧車!
こどものくに
規模はまさに「こどものくに」ですが入園は無料。桜の時期の土曜日ということもあって小さい子供連れのファミリーを中心に人の入りはそこそこ。とは言え休日なのに混雑はしておらず、クラウドファンディングで資金を募っている厳しい経営状況のようです。
思った以上に工夫やエッジの効いた遊具あって興味深い園内ですが、まずはお目当ての観覧車に乗りましょう!
日本最古の観覧車
さすが日本最古…無骨!そして小さい!これって大人が乗ってもいいんだろうか…。
支柱に登録有形文化財のプレートを発見!間違いない、日本最古はこれだ。
気になる観覧車のスペックは?
製造は1950年、直径8m、高さ10m、2人乗りのベンチ8台、製造業者不明・・・不明!?業者がわからなくてもメンテナンスはできるのですね。
見ていると大人2人組が乗っているのを確認!ならば安心して乗れますね。料金は全ての遊具が1回チケット1枚(300円)、大人も子供も同額です。
いざ乗車
オープンザドア!横からではなく前から乗る形式です。そのため乗降時は回転が一時停止をします。
乗り込んだらドアを締めてもらい、安全バーが降ろされて出発。
これが結構揺れるんです!
ある程度予想はしていましたが、風が吹いたらもちろん揺れる、座ったまま体を少し前傾させても揺れる。小刻みな揺れの多さとダイレクトに当たる風、そして日本最古という概念が恐怖心を掻き立てる。こればっかりは実際に乗らないと伝わりにくいところですね。
最上部に近づくと海がみえーる。10mなのでそんなに高くはありませんが、ゴンドラに開放感があるため視界スッキリで見やすい。
所要時間は通常の一周でおよそ3分半くらいだと思います。しかし前述した通りお客さんが乗降する度に観覧車は停止する、つまり乗客が多いとそれだけ1周タイムがプラスされることになります。混雑した時の方が長く楽しめていいかも?
1回は乗っておくべし
乗る前は『かなり小さいのに1回300円って結構高いな』って思っていた自分がいました。しかし実際に乗って気づいたことがあります。ここには普通の観覧車とは違う経験値が含まれていると。
その他の遊具
なかなかユニークなものが揃っていたのでご紹介しておきましょう。
メリーゴーランド
こちらもちょっと小さく古そうなメリーゴーランド。
遠目からも手作り感を感じますが、近づいてみると2次元の馬を無理やり3Dにしました感!好きです。
そしてこれ、木の床が天井から吊るされていて浮いている構造なんです。床が回るんじゃなくて天井が回るから床も回る、つまり床が揺れる!さらに回転速度が通常のメリーゴーランドよりも全然速い!その様子は動画でお伝えしています。
飛行機&おばけ屋敷
下がゲームコーナーとおばけ屋敷、上が回転する飛行機。小さな遊園地なのでスペースの有効利用は大事!
かえる釣り
かえるが口を開けた瞬間を見計らって釣り針を入れて釣り上げるゲーム。上位ランカーは掲示されるようです。カエル達の入っている器が鍋っていうのが気になるポイント。
ユンボ
本物のユンボに乗り込みレバーを操縦して遊ぼう!
どうやって遊ぶのか?アームの先端に付いている鉄球をボーリングのピンにぶち当ててなぎ倒すんだ!誰か撮影してくれる人がいたらやってみたかった遊具です。こちらも高得点者は掲示されるそうです。
フロッグジャンピング
上がったり下がったりぴょんぴょんと動くあれです。
北海道新幹線
観覧車を囲むように北海道新幹線が走っています。しかもフル規格新幹線なのに踏切があるというレア物ですよ!
こどものくにのスタッフのみなさんが丁寧というのも好印象です。挨拶は明るく、だるそうな感じも一切なし!小学校低学年までなら喜びそうなレトロでスパイスの効いたアットホームな遊園地でした。
ただ1つだけ苦言を呈するならば、遊具1回大人300円はいいとして子供も300円は高すぎる。子供のお小遣いで1回300円払って色々乗れるかって言ったら難しいですし。こどものくにならば子供が乗りやすくしてあげないと遊園地が活気づかないんじゃないかな。
駐車場
函館公園には無料駐車場が用意されています。路面電車の線路を挟んで2ヶ所ある「駐車できる場所」と書かれたところに駐めてOK(下図)
利用時間は8時半~19時までの間で、それ以外の時間は出入口が施錠されるので注意です。
動画と観覧車のすゝめ
大人なのに「こどものくに」で観覧車に乗るのは恥ずかしいなんて思う必要は全然ありません。だって日本最古という建前があるじゃないですか。これは歴史を知るという大人の社会勉強でもあるのですよ。
さらに函館公園内にはこどものくにと隣接してミニ動物園まであるんです。これが無料なのになかなか楽しめる。子供連れはもちろん、デートで行っても全然ありな場所なので観覧車とセットでどうぞ!
◆ミニ動物園についてはこちらをどうぞ◆
函館公園 こどものくに | |
住所 |
北海道函館市青柳町17-4 |
営業時間 |
平日|11:00〜16:00 土日祝|10:00〜17:00 ※春休み、夏休み、GWは祝日扱い |
定休日 |
雨天時・11月中旬〜3月中旬 |
入園料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://kodomonokuni.sakuraweb.com |
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上村りあ (火曜日, 20 6月 2023 12:08)
とても役に立ちました共感 です