北海道民でもあまり馴染みがないと言ってもいい八雲町の熊石地区。通り抜けたことはあっても観光までしたという人はかなり少ないのでは?でもここにすごく良い秘湯・野湯・混浴露天風呂があるんです!
熊石ってどんな所?
八雲町のキャッチコピーは「日本で唯一、2つの海をもつ町」。この2つの海のうち太平洋側はそこそこ栄えているエリアです。反して日本海側は正直かなりの田舎、熊石地区はそこにあります。
どのくらい田舎かというと…スーパーが1つもない。グーグルマップ上にあるA-COOPは土曜日なのに営業していないので多分もう閉業したのだと思われます。となると最寄りのスーパーまでは30kmほどで、この地域の方々は食料は大丈夫なのかと余計な心配をしてしまうほど。
飲食店は寿司屋などがおそらく片手で数えるほど…、なので北海道発のコンビニ「セイコーマート」が1店あるのは旅行者にとってもこの地域にとってもかなり大きな救い!人間も車もガス欠には要注意のエリアです。
そんな場所だからこその野湯なのかもしれません。しかも海沿いの国道から車で10分ほど、車道はすれ違いも簡単な道幅で全アスファルト舗装、駐車場もあって歩くのは100mくらいだけという好アクセスなんです。
熊の湯
駐車場
青少年旅行村や熊石歴史記念館が面した道を山に向かって走っていくと突き当るのが駐車場、迷う確率はほぼ0のわかりやすさです。結構車があるということはやはり人気の野湯なのか!?
駐車場から熊の湯まで徒歩で100m、山道に入る必要がないのでサンダルでも大丈夫。
道から丸見えの温泉を発見
ここまで来る人は全員温泉目的の人なのであまり気にする必要もないかと思いますが、上から丸見えです。しかし車は数台あったのに誰も入浴していない?
男女別の更衣室
男女別ではありますが温泉側からは丸見え構造です。中に棚はありますが、貴重品は湯船まで持っていくようにとの注意書き。
トイレには注意
トイレは駐車場にあるにはあるんです、仮設のものが1つ。でもちょっと利用したくないかなぁという感じ。なのでセイコーマートや旅行村や記念館に設置されたトイレで済ませておくのがおすすめです。
天然の岩の窪みにできた湯船
水たまり?いいえこれが温泉です!でも目立ったゴミなども浮いておらず綺麗でちょっと驚きました。数日前に水無海浜温泉に入っているから尚更…。
同時に入れるのは3~4人が限界といった大きさで、やや濁ったお湯から硫黄臭は感じず。あとで調べたらナトリウム塩化物泉だそうです。入浴の際は油断大敵!滑って転んだら川の中にドボンですよ?
自然が深いというか、もはや自然の一部と化していて素晴らしい景色じゃないですか!しかし携帯の電波は入らない場所なので、一人で来て何かあっても助けが呼べません。
源泉の温度が高いために水で調整できるように整備されています。赤い蛇口を捻ればホースから水がブシャー!入浴後は水を止めてホースを湯船の外に出しておくよう管理者からのお願いだよ♪
いざ入浴
それでは独り占めさせて頂きます!湯船の横で服を脱ぎ…生まれたままの姿になって…自由を叫んでも問題ないくらいの状況を噛み締め…
自然の恵みに感謝のポーズ
ぎもぢいいぃ~~~
ゆったり肩まで浸かれる深さもあります。からの足伸ばしピーン入浴法、これは独占だからこそ為せる技。
岩壁の隙間から湧き出た温泉がジョボジョボと落ちて湯船にイン。そんなに量が多いわけじゃないのにこの湯船の温度ということは…近づきすぎるとやられるぞってことですね。
それにしても気持ちいい。この自然環境もさることながら、普通にお湯が気持ちいい。温度がしっかりあるのがいい。有料の露天風呂でもおかしくないレベルです。是非とも熊石を通る時はここに寄ってみてくださいな!バスタオル入浴も可能だそうです。
温泉以外にも
ところで駐車場にあった数台の車の持ち主達はどこへ?不可思議に思いながら温泉から駐車場に戻っているとその間に「登山道入口」なる小さな看板を発見。
なるほど登山客だったのか。「登山→下山→即露天風呂=黄金コース」この方程式が瞬時に算出されるのは言うまでもありませんね。
ちなみに熊の湯に向かう道中にあった青少年旅行村キャンプ場ですが、ここも設備が整っていて良さそうな感じでした。ツリー型のバンガロー6人用が1日5230円で借りられるというのもなかなか魅力。すぐ近くには日帰り温泉施設もあります。
あとなんと言っても熊石の特産であるアワビ!普段なかなか食べられないアワビを直売所で安く買うこともできます。海が近いし山も近いし、熊石キャンプは面白いかも。
平田内温泉 熊の湯 | |
住所 |
北海道二海郡八雲町熊石平町 |
営業時間 |
夜間は危険 |
定休日 |
10月下旬~4月下旬まで冬季閉鎖 |
料金 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
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