山の中腹にある岩を切り開いて建てたお堂はまるで会津の清水寺。ですが老朽化した木造の舞台は間違いなく本家よりもスリルがある!おそらく知名度はあまり高くないと思いますが、早いうちの訪問をオススメしたい左下り観音堂です。
左下り観音堂
会津若松駅から南に10kmほどの会津美里町、県道23号線を進んでいくと見えてくる「会津三十三観音一番札所・左下り観音堂」の看板。読み方は「左下=さくだり」です。
駐車場に注意!
道路沿いに駐車スペースがありますが早まってはいけません!ここに駐めると観音堂まではまだ数百メートル、そして坂道を登らないといけません。最寄りの駐車場はこの先にあるのです。
狭い道で関係者用にも見えますが先に進んでOK!小さな立て札に「駐車場この先」って書いてあるのに気づいてよかった。危うくこの坂道を歩いて登るところでしたよ。
奥まで進んでいくと突き当りにあるのが最寄りの駐車場です。ちなみにトイレはなかったと思うので事前に済ませておいてください。
ここから少し歩きますよ。そこそこに整備された道をさらに登っていくと
5分ほどで観音堂に到着
思っていた以上に…すごいぞこれ!
創建されたのは鎌倉時代初期、その後1778年に改修が入ったということなので少なくとも築240年以上!?
清水寺の舞台にも似ていますが、こちらのほうが圧倒的にボロ…いや老朽化していて怖いかも。岩壁に左手を添えるだけのような感じで建っていますし、なかなかの迫力です。
お堂の中へ
観音様はこのお堂の中に安置されていますが、それは首なし観音なんだとか…。これは夜に来たら漏らす予感、というか絶対に夜は来るべきではない。や、野生動物が危険だからですよ!
回廊は古くて危ないから踏み入れてはダメ!という警告に従ってその手前から眺めます。
奥に見えるにはおそらく冠雪した磐梯山。
お堂の裏側に回ると岩壁に穴があいている?もしやこれは手彫りのトンネル?そしてこの先には一体何が?
この穴を行けばどうなるものか、行けばわかるさ!
崖だぞー!落ちるな危険!
さらにトンネルの中には首なし地蔵のようなものが多数…これは不気味。
降り口は内部階段
観音堂の足組の中には階段があり、ここを通り抜けて下まで降りることができます。
その中には10cmほどの小さい柱が隠されていて、それを見つけた人には幸福をもたらされるという伝説が!?
我々スタッフ、小さな柱を一生懸命に探しました。そしてついに・・・
断念しました!
ひと通り見回しましたが全然見当たらないのですよ。これ以上の時間をかけたら得られる幸福以上にロスが出そうなもんで。
お堂の案内板にも三寸の柱が隠されていると記載されているので、しっかり探せば見つかるはず!時間のある方は探してみてください。
というわけで幸福を掴みそこねましたが無事に降りてきてゴールです。いやぁ~この古さでこの様式、ここは一見の価値ありでしょう!
左下り観音堂 | |
住所 |
福島県大沼郡会津美里町大石東左下り1-1 |
営業時間 |
24時間 |
所要時間 |
30分~1時間 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
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