秋田県湯沢市の「小安峡」は皆瀬川の浸食によって生み出された大迫力のV字谷で、その深さはなんと約60m!岩肌からは吹き出る温泉と蒸気を間近で見ることができ、春は新緑、秋は紅葉、冬は峡谷に下がる大きなつららが楽しめる名勝です。
小安峡・大噴湯
湯沢市中心部から国道398号線を車でひた走ること約40分、岩手・宮城県の両県との県境付近というかなりの山間部に小安峡はあります。まずは皆瀬川に架かる河原湯橋の上から小安峡を眺めてみましょう。
美しい紅葉
この日は11月2日でまさに紅葉の見頃。やや曇天気味で発色よく撮影できませんでしたが、それでもこの綺麗なコントラストはまさに絶景!
橋の上から真下を覗いてみると、高さ60mの大迫力に思わず足がすくむ…。さらに下から巻き上がる煙が橋を飲み込んでくる。これが大噴湯から吹き出る大量の蒸気なのです。
大噴湯の遊歩道へ
それでは60m真下に降りて、大噴湯の遊歩道を散策してみましょう。遊歩道への入口は2か所、北側が観光物産館前(駐車場は60台)で、南側が兼子商店横(駐車場は10台)です。今回は南側から降りて北側に出るルートでスタート。
整備されたつづら折りの階段道で一気に川べりまで降ります。途中、岩壁から滲み出る温泉で滑る場所もあったので濡れている部分には注意してください。
河原湯橋の真下付近まで進むにつれて強まっていく硫黄の香り。熱湯と蒸気が噴出しているここが小安峡の大噴湯です。
湯気は立ち上るというレベルでは収まらない!岩盤の亀裂からゴーーーっという音を立てながら吹き出る蒸気が周囲を包みこんできます。
熱湯もそこかしらから滲み出たり、噴き出たり。
さらにはものすごい勢いで真横に3m以上飛び出してくる場所もあったりと、遊歩道から見る大噴湯は地形も現象も面白い!
そしてここから立ち上る蒸気が河原湯橋を下から包み込む、というわけです。60m上昇しても消えない蒸気の量というのもすごい。
そのまま北側の出入口に抜けるとそこは観光物産館の前です。
小安峡温泉の無料足湯もここにありますし、駐車場は断然こちら側のほうが広いので起点とするなら北側のほうがいいかも知れません。
南側から入り、北側へ出るまでの所要時間は約30分でした。南北の駐車場間は国道沿いの歩道で行き来できますので、再度遊歩道を利用して戻る必要はありません。なお、遊歩道は冬期封鎖となるのでご注意を。
小安峡温泉・大噴湯 | |
住所 |
秋田県湯沢市皆瀬新処97-2 |
所要時間 |
30分程度 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.city-yuzawa.jp/site/yuzawatrip/736.html |
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