日本で妖怪の町と言えばどこを思い浮かべますか?
有名所でいくとゲゲゲの鬼太郎で鳥取県境港市にある水木しげるロード。
ちょっとコアな場所で京都市にある妖怪ストリート。
それとも魑魅魍魎が集う新宿歌舞伎町とか?
兵庫県にも結構強烈な妖怪の町がありまして、それが姫路市中心部から車で北に約30分にある福崎町。
しかしその歴史は浅く、本格的な福崎町妖怪化計画が始まったのは2017年頃らしい。
町は現在進行系で着実に妖怪たちに巣食われていっているようです。
4月6日の夕方、加西市で北条節句祭り見たあとの出来事です。
福崎妖怪タウンについては僕もまっっっったく知りませんでした。
しかしすごい熱量で推してくる人がいるもんだからこれは行かざるを得ないでしょ!
福崎町は加西市のお隣ですぐ行けますし。
辻川山公園
妖怪たちのメイン会場がこちら辻川山公園。
その中でも河童と天狗は定刻になると出没する可動式妖怪なんです。
河童
河童は池の中に潜伏しているから気をつけろ!
油断すると尻子玉を抜かれるぞ!!
定刻になると水中がぶくぶくと泡立ち始めます。
開始の園内アナウンスなどは一切なし!
そして水上に顔を出すカッパ。
これだけですけど何か?
でも聞いていた話とちょっと違う。
というのも本来であればこんな風に3匹出現するらしいのです。
ソロ活動だったのはこの時は他の2体が修理中だったんだとか。
池の前の看板には河童伝説について書かれています。
※この物語はフィクションです。
そして河童が2匹しか登場しない、3匹目はいったい!?
きっとこれも妖怪の仕業に違いない。
設定ガバガバというゆるさが出ていて個人的には好きです。
こんなゆるい河童ですがこれが福崎町妖怪化への第一歩だったそうです。
この池の水がどうやっても綺麗にならない。
ならばもうここに河童を出現させよう!
という町長のアイディアだったんですって。
フクちゃんサキちゃんという福崎町のこのキャラクターにちなんで。
(↑画像出典:福崎町観光協会)
しかし!
町長の想定:フクちゃんサキちゃんが出現
現実の結果:気持ち悪い河童が出現
福崎町の担当者・・・・やるじゃん。
天狗
普段は小屋の中にいる天狗が定刻になると出没しロープを滑り降りてきます。
その実態は逆さ吊りの刑に処された天狗だった。
しかしどら焼きを手に持ちながらという余裕っぷり。
この時、天狗が色々と喋りというかボヤキをしますので聞いてみてください。
ウケを狙って来ていますので。
おそらく2パターンあると思います。
そして天狗は小屋に帰っていった。
それではその他の動かないメンバー達を紹介するぜ!
森に吹く風
これがこの豚のタイトルなんですって!
招き猫
猫とは思えないなかなかグロテスクな造形です。
しかし玉袋から顔を出している亀が可愛い。
河童
尻子玉を差し出しているのか?抜き取ったところなのか?
僕の見解では尻子玉を差し出すと見せかけた河童ハニートラップです。
澄んだ目の奥に黒いものが見えますからね。
天狗
その奥から河童をおはようからお休みまで見つめる天狗。
なにゆえ天狗は偉いのか?
天狗だからこそ偉いのであり、偉いからこそ天狗なのである。
妖怪ベンチ
町内の各所に設置された妖怪と一緒に写真が撮れるスポット、それが妖怪ベンチ。
2018年には9基だったベンチも2019年に5基追加されて現在は全14基。
妖怪達は福崎町で着実に増殖中なのです。
2019年9月末現在の妖怪ベンチマップがこちら。
(↓画像出典:福崎町観光協会)
自分もいくつか巡ってみたのでご紹介しましょう。
ちなみに徒歩だと町中だけでも結構な時間を要するので最低でも自転車をおすすめ。
油すまし
辻川山公園の駐車場とトイレの前で油を注いでいます。
海坊主
ミートショップ松井の駐車場前で波に乗っています。
子泣き爺
喫茶サタディサン前で泣いています。
ソフトクリームをこぼして泣いているらしいですが、喫茶にソフトクリームがあるかは不明。
しっかりと涙まで造形されていますよ。
鬼
ひのストアの搬入口付近で自撮り中です。
確かにイケメンナルシスト風、腹筋切れてるよー!
河童
福崎駅前で将棋を差していましたが、現在は辻川観光交流センターに移転。
将棋の局面まで移り変わったかはわかりません。
天狗
天狗寿司の前で見せる真剣な眼差し、これはデキるビジネスマン。
しかしその実態はリストラされたことを家族に言えずに公園に出勤するお父さん。
狙うはロト6当選で人生一発逆転!
自分が見て回れたのはここまでですが想像以上に造形も良く面白い!
妖怪の町としては新参でまだまだ知名度も高くないでしょうが今後に期待です。
次回は妖怪コンプリートしようと思いますよ。
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