タヌキの背中にウサギが火をつける童話かちかち山。その「かちかち山」がまさか実在する場所だったなんて…、しかもそこは富士山を一望できる絶景スポットだったのです。
場所は河口湖の東岸。ここから湖を背に見上げた山が天上山、別名「カチカチ山」です。ここがカチカチ山となったのは太宰治の「新解釈かちかち山」の舞台がこの地だったことに由来してなのだとか。後付けの名前だったとは…。
ロープウェイであの上にある公園まで登ろうと、湖畔にある無料駐車場に車を駐めてロープウェイ駅へ。駅までは徒歩3分ほどとすぐそばです。
~河口湖~ 富士山パノラマロープウェイ
以前は「河口湖天上山公園カチカチ山ロープウェイ」という名だったものの、富士山の世界遺産登録により国外旅行客の利用が増加したことを受けて2018年に「〜河口湖〜 富士山パノラマロープウェイ(英語名称:Mt. FUJI PANORAMIC ROPEWAY)」に改称。
ロープウェイから名前が消えてもカチカチ山の名残はありました。まず湖畔駅には泥舟で沈むタヌキの姿がっ!ゴンドラに乗る前に沈むなんて!
往復券を購入して絶景の富士山展望台へ。
高低差220mを急角度で登っていくゴンドラからは河口湖が見渡せーる。
乗車時間は3分弱、あっという間に天上山公園に到着。ちなみにハイキングコースも整備されており、所要時間は登りで40~50分程度となっています。しかし標高差220mならば実際はそこまでかからないような気も。
天上山公園
たぬき茶屋
軽食とお土産を販売しているたぬき茶屋。ここが天上山公園で唯一のエネルギー補充スポットです。
茶屋の屋上は展望台となっており、河口湖が見渡せーる。
そして富士山を広い裾野ごと見渡せーーる!
ここから眺めていると、右から左に流れる風が富士山頂にぶつかることによって雲へと変化していることがよくわかります。さすが3000mオーバー!
天上の鐘
たぬき茶屋の目の前、富士山を望む位置に陣取るハート型のモニュメント。そこに吊るされた鐘。こ、これは・・・?
どうやら鐘の鳴らし方によってご利益が変わるそうです。カップル向けには恋愛成就編の鳴らし方、家族やグループ向けには無病息災編の鳴らし方。え…、一人で来ている自分はどうすれば…。
でもでもでもでも…そんなの関係ねぇ!一人二役で恋愛成就編の鳴らし方を実践してやりましたよ!
せっかくなので心の中にもしっかりと富士山を納めておきましょう。これでしばらくは心穏やかに過ごせるはず。
しかしその横ではウサギが今まさにタヌキの背中に火を放とうとしている事件発生!
なぜハートの真横でこんなことが!?と心の平穏が少し乱れた瞬間。
カチカチ山絶景ブランコ
たぬき茶屋より少し登るとそこにはブランコが?
富士山に向かって高さ約3.5メートルの大きなブランコ漕ぎ出す!
テレビでも度々取り上げられ、SNS映えするとしてネットでも今話題沸騰中!という絶景ブランコ。料金は1人2分間で500円、利用中はBGMが流れ、係員さんが写真を撮ってくれるサービス付です。
絶景やぐら
天上山公園で一番高い場所に位置し、武田信玄の本陣を模した広場。中に設置されているのは武田軍の顔出しパネル!というのをスルーして、ニョキっと突き出た櫓(展望台)へと登ります。
バランス的に揺れが怖そうにも見えますが、堅牢な造りでさほど揺れないのでご安心を。これなら高所恐怖症の方でも大丈夫でしょう。ただし足元は網目状になっているためスカートの方は要注意。
目の前を遮る木々が一切なく、とにかく富士山の眺望が広い。天上山公園で一番の大パノラマがここなのでお見逃しなく!
公園自体はさほど広くないので30分もあれば十分見て回れます。自分は富士山の雲の変化を眺めたりしてゆったりと1時間の滞在でした。さて下界へ戻るゴンドラへ乗り込みましょう。あっ、ウサギが上に乗っている。どうやらこのゴンドラは沈まずに済みそうです。
河口湖天上山公園(ロープウェイ) | |
住所 |
山梨県南都留郡富士河口湖町浅川1163-1 |
営業時間 |
平日|9:30~16:00(下り最終16:20) |
定休日 |
年中無休 |
所要時間 |
30分~1時間 |
料金 |
片道|大人500円・小人250円 往復|大人900円・小人450円 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.mtfujiropeway.jp |
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