大地のうどん｜福岡うどんだけど福岡うどんじゃない？豊前裏打会【福岡グルメ】

福岡のソウルフードと言えば？

ラーメン？　否っ！

このセリフを何度言ったことでしょう。

福岡県民にとってのソウルフードはラーメンよりうどんなのです！

実際に数名の福岡県民の方に聞いてみると、ほぼ「うどん」との回答を頂きました。それくらい福岡ではうどん店が多いのです。

かくいう自分も福岡ではラーメンって思っていたド素人でした。そこから一歩だけ進み、福岡うどん研究所を設立してほどなく食べに行ったのが「大地のうどん」です。

大地のうどん 博多駅ちかてん

訪問したのは「博多駅ちかてん」。地下街から行くと若干わかりにくかったですが朝日ビルの地下２階にあります。平日の11時30分頃でしたがすでに並びが出ていました。 

メニュー

福岡うどんの定番の１つといえば「ごぼう天」。このお店でも「ごぼう天」と「肉ごぼう天」の注文率が高い様子ですが、自分は肉の甘さがスープに出ない「ごぼう天うどん」のボタンをポチッ、お値段は480円也。

ごぼう天うどん

薄くスライスされたごぼうの天ぷらが天使の輪になっている！もう見た目だけで500円は安いと確信。

湯気と相まって輝いて見えますね（撮影ミス）。でも実際にスープも麺も輝いて見える艶やかさなのです。 

たっぷりごぼう天にすっきりながら旨味のしっかりあるスープ。いわゆる柔らかい優しい味というやつです。スープを飲んだ時点で人気店であることに納得。

しかし！気になる点がひとつ。

「麺にコシがないのが福岡うどん」だと思って食べたのに、大地のうどんは「やや細めの半透明な麺で、コシがあるちゅるん系」だったのです。

あれ？福岡うどんって？？当時の自分の福岡うどん経験値は「１」。これ以前に福岡で食べたことがあるのはこのうどんだけ！

北九州エリアで人気のうどんチェーン「資さんうどん」。資さんはちゃんとコシがなくスープを吸ってもっちり重たい系うどん。なるほど、こういうのが福岡うどんというものなのか～！と納得していた経験値１。

そこに大地のうどんによって受けた『コシがないのに福岡うどん！？』 という混乱と疑問。それはどういうことだったのかは後ほど知ることになるのです。

豊前裏打会

北九州市小倉発祥である「豊前裏打会」という麺好きが集まった会派があります。この会派に属しているお店の麺は

• もちもちシコシコの透明感がある
• のどごしつるっと感を出している

という特徴があるとのこと。そう、大地のうどんは豊前裏打会に所属しているお店だったのです。

なるほど、だからコシのあるうどんだったのか。そんなこともつゆ知らず、腑に落ちなかったのは当時の自分が福岡うどん経験値１だったからなのです。

腑に落ちないまま食べてしまった大地のうどんでしたが、美味しかったのは間違いない！ただ…、最後はごぼう天の油がクドく感じてしまった自分の老いが悲しい。それくらいたっぷりなのですよ。