三陸海岸で出会った「どんこ唐揚げ丼」という珍しいグルメ。どんこと言っても椎茸ではありませんよ。ここでいう「どんこ」はエゾイソアイナメのことで、エゾと付いていますが北海道よりも三陸地方でポピュラーな魚。これを宮古市「道の駅たろう」の食堂で食べてみたというのが今回のお話です。
善助屋食堂
青森県から宮城県まで続く三陸沿岸道路(いわゆる復興道路)には食事のできるSAやPAがなく、トイレスポットもわずかです。そこで重要となるのが、三陸沿岸道路に合わせて各所に新設された道の駅。三陸ツーリングのオアシスと言っても過言ではないのです。
道の駅たろうは国道45号沿いにあり、田老真崎海岸ICから5分ほど。被災地区の再生・創世に向けた三陸ジオパークのゲートウェイとして2018年に完成。トイレ・休憩所、観光案内所、産直市場のほかに個人商店が数店舗。その中の1つが善助屋食堂です。
メニュー
基本は至って普通の食堂的なメニュー。
その中でご当地的存在感を放つのが「わかめ麺のつけ麺」と「どんこ唐揚げ丼」の2つでしょう。
わかめ?というのもここは真崎わかめというブランドわかめの産地。たこ焼きのタコの代わりにワカメを使用した真崎焼きなんていうものも道の駅で販売しています。
ならば!狙っていたどんこ唐揚げ丼にわかめラーメンを添えて…、これを昼食とする!
どんこ唐揚げ丼
ダブルドーーーン!唐揚げのしっぽが伸びている…!?
大きい唐揚げが5つ、その中心に温泉卵が陣取っている布陣です。うん、見た感じで結構ボリュームあり。ただこの唐揚げの衣は自分の知っているものとはちょっと違うぞ?
フリッターというかアメリカドッグというか。厚めの衣はサクサクで唐揚げよりも洋風天ぷら、そんな独特な衣です。
骨は処理されているのでまるごとガブリ。どんこの身は柔らかくてややねっとりとした食感。アイナメの刺身もねっとりした食感ですもんね。同じ白身でもタラのような歯切れ良い食感とは全然違います。
身はクセもなく淡白で美味しい。タラよりもクセがないと思います。しかし、味の付いた衣の上に甘辛ダレもかかっているので少し塩気が強いなー。主役のどんこが負けてしまっている感があって少しもったいない。この塩分濃度は東北地方の特徴なのかも。
ご飯には刻んだ大葉が混ざっているのがグッドポイント。温玉を唐揚げに絡めて多めのご飯と一緒に頬張ると、塩気も少し中和されていい感じ。
わかめラーメン
サイズ的にはミニラーメン?一般的なラーメン丼ぶりよりもやや小ぶりなサイズです。とは言え、どんこ丼とセットで食べるなら十分すぎる量。
肉厚でシャキっとした食感が楽しめる生ワカメがたっぷり。その他の具はなるととネギだけのシンプルスタイル。
スープもあっさり醤油のシンプルスタイル。素朴で特別感はありませんが、どんこ丼のワカメスープとしてもちょうどいい味わい。結構飲めちゃいます。
食べ終わった頃には満腹の出来上がり。女性なら食べきれない量では?どんこは結構高級魚らしいのでこの量ならばお値打ちじゃないかと思います。
ただやはり塩気は気になる。ということでタレを少なめで注文してみると良いかも知れません。店員さんの印象が良かったので快く受けてくれると思いますよ。
善助屋食堂 | |
住所 |
岩手県宮古市田老2丁目5-1 |
営業時間 |
11:30~15:00 / 17:30~20:00 日曜は昼のみ営業 |
定休日 |
水曜日・年末年始 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://www.city.miyako.iwate.jp/taro-shisho/michinoeki_tarou_1.html |
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