福島市西部に位置する「吾妻小富士」は巨大な火口、浄土平、福島盆地をパノラマ展望できる標高1707mの名山。それでいてハイキング感覚で登れて、特別な装備も不要。初心者でも子供でもお手軽に楽しめる絶景スポットです。
吾妻小富士・浄土平
吾妻小富士に向かうにはJR福島駅西口の前から西へ伸びる県道70号線(福島吾妻裏磐梯線)をひたすら進んで行くだけ。そのまま磐梯吾妻スカイラインに入り、浄土平へと登っていくと下界の景色が開けてきます。
緑色の豊富な景色から白っぽい山肌に変わり始めたら、目的地はもう少し。この先は火山が生み出した景勝ゾーンに突入しますが、火山性ガスのため停車は禁止。残念ながら写真を諦めて進んでいきます。
駐車場
浄土平ビジターセンターが見えたら駐車場へピットイン。料金は普通車500円で吾妻小富士の入口はすぐ目の前です。1kmほど離れた所に無料駐車場もありますが、往復を考えたらビジターセンターが便利。ここにはレストハウスもあります。
ビジターセンター
浄土平一帯は国立公園となっており、その紹介と案内を担っているのがビジターセンターです。登山などでわからないことがあればここでアドバイスを貰えます。
一切経山や鎌沼方面に向かう場合はビジターセンターの横がスタート地点となります。魔女の瞳を見たい方もこちらですよ。
レストハウス
吾妻小富士登山は簡単なので手ぶらでも構いませんが、必要とあればレストハウスで揃えることができますし、登山前後の一休みにも利用できます。
食堂メニューは会津山塩ラーメン、三春三角揚げそば、吾妻小富士をイメージしたカツ丼やカレーなど、標高1700mの高地ですがしっかりとご当地メニューが充実しています。
1階食堂の隣にある売店は品揃えも豊富でお土産まで揃っていますし、飲料自動販売機もありますし、2階は自由休憩所となっていて登山の起点としては至れり尽くせり。
吾妻小富士へ
それではパノラマ展望にまいりましょう!ビジターセンター駐車場から道路を渡ればそこが吾妻小富士の登山口です。まずは整備された階段道を登っていきます。
青空が見えていたと思ったら背後から流れてきた雲に飲まれて真っ白に…。標高が標高だけに状況の変化は早めです。防寒・防風対策はお忘れなく。
入口から登り初めて10分とかからずに火口の外輪に到着です。火口の直径は約500mで一周すると1.5kmほど、奥に向かって登っていく形となります。
一周する場合は『転倒の危険性が低い「時計回り(左へ向かう)」がおすすめ』と案内されていますが、今回は無意識に「反時計回り」で登り始めてしまった…。
一周コースに入ると道の整備はされていませんが、滑落する心配はほぼ0と言っていいでしょうし、歩きやすい靴ならば特に問題はありません。
高さが変われば火口の見え方も変わるもので、半分くらい登ったあたりが一番良く見えるかも?
お気に入りの火口アングルを探しつながら登っているともうすぐ山頂地点。
ここまで来ると福島盆地が見渡せーる。
あ、虹が出ている!?下界で雨が降っていた様子はなかったのですがいつの間に。
山頂を過ぎて北側に出ると登ってきたスカイラインが見渡せーる。山肌が白くなっている部分が停車禁止となっていた火山性ガス地帯です。
このあたりから火口を振り返ったアングルも傾斜がわかってなかなか良し!
なんて思っていたら視界が雲に…、そして白い粒にお気づきですか?そう、11月4日にして雪です。写真には写っていませんが、ここに至るまでぱらつく小雪、そして強風にさらされていたのです。風と雪の組み合わせで耳が…、寒いを越えて痛い!
火口をぐるりと一周で40分+駐車場と火口の往復が20分、計1時間ほどが吾妻小富士登山の所要時間でした。景色が良いのは北から東側にかけての方角。そう考えると時計回りよりも反時計回りで一周したほうが景色を楽しめそうです。
登山自体は簡単でお手軽です。しかし時期によっては防寒を侮ると痛い目を見るので気をつけてください。特に耳の保護は忘れがちなので注意ですよ。
吾妻小富士 | |
定休日 |
スカイライン冬期通行止め |
所要時間 |
1時間 |
入場料 |
無料 |
駐車場 |
ビジターセンター500円 |
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