千綿駅｜日本で一番海に近い絶景駅はここだ！【観光スポット】

下灘駅は言うほど海に近くないですよ！

一番海に近い駅・海の見える映える駅などで知名度抜群になった愛媛県の下灘駅、その写真を見ると海が目の前にあるんだろうなー。とイメージしますよね？

実際に行ってみると・・・あれ思ったよりも海と離れている？海から駅まで約30ｍ、しかもその間に国道が走り、駅は少し高い場所にあるので海面までは思った以上の距離感がある。例えるなら付き合っていると思っていた相手は自分のことを友だちとしか見ていなかったくらいのがっかり距離感錯誤です。

まさに写真マジックの典型例。ホームから少し後ろに引いた有名なアングルの写真では海が目の前！ですが、横を向いたらトリックがバレてしまう。

その点「千綿駅」は違います！日本で一番海に近い駅はここで間違いない！

千綿駅

駅舎横にあるこの鞄デザインのコカコーラ自販機は兵庫県の豊岡でも見たような？？東彼杵町も鞄の生産地なのかなと思って検索してもヒットしませんね。

千綿駅は木造で歴史を感じるぅ～と思いきや、1993年に昔の面影を残したまま改築したものなので実は雰囲気ほどは古くなかったり。

しかしながら味のある駅舎はまちづくり景観資産として認定。

列車は上下ともにほぼ１時間に１本。毎週土曜17時3０分頃にはクルーズトレインななつ星が千綿駅を通過します。

ホームへの出入口からもう海が見える。出入口に切り取られたこの景色もまたいい味。

ホーム

無人駅かつ券売機もないので「入場券不要」でホームに出られます。

目の前の景色が広い！見事に青い！

ご覧の通り海が近い、防波壁を挟んでお隣が海というほぼゼロ距離です。日本で一番海が近い駅はここで相違いないでしょう？

そこにハウステンボスカラーリングの列車が入線、オレンジと青のコントラストがまた映えますなぁ。ほんと車窓と海の距離が近い。

千綿駅と下灘駅の比較

千綿駅を地図と衛星写真で確認しても海と隣接していることがハッキリわかります。

対して下灘駅の地図はこちら

下灘駅は下灘駅で映える画になる駅です。でも日本で一番海に近いというのが間違いなのは明白、誰がそんな形容をしたのだ！？メディアの戦略か！？

千綿駅と海に一番近い駅を競うならせめて新潟県の青海川駅でしょう。ただ青海川駅は駅と水面との間に砂利浜を挟むので「日本一は千綿駅に決まりっ！」と勝手に認定。

一流の田舎

日本一論争に勝手な終止符を打ったところで、いまさらですが東彼杵町って読めますか？自分も初見では読めませんでしたが「彼杵＝そのぎ」です。ちなみに東彼杵町にある駅は彼杵と千綿の２つだけという小さな町、ですが一流の田舎を目指しているそうです。

地元の駅利用者の方々は僕を観光客とみるや「次は～～分に～～色の列車が来るよ」とか「このあたりだと～～はいい所だよ」と親切にしてくれます。こちらのお父さんとも列車が来るまでの間、お話をさせて頂きました。（訛りで半分以上聞き取れなかったけれど）

別れ際、列車に乗りかけたお父さんが戻ってきて僕に手渡したのは温泉のサービス券。列車の中からもホームの僕へ手を振ってくれました。あったけぇ・・・これが一流の田舎の流儀なのか！最近の日本に足りないのはこの親近感だよなぁ。

日本で一番海に近い云々はさておき、千綿駅は良い駅です！夕陽を目当てに来る人はさらに多いらしく、海とともに心も赤く染まるエモーションらしいので今度は夕焼け時を狙ってみようと目論んでいます。