これはエモい!紅葉の時期はもっとエモいらしい!?
岡山県総社にある井山宝福寺(寶福禅寺)は室町時代に活躍した画聖・雪舟が幼少期を過ごしたという歴史あるお寺。ここがフォトジェニックなのにあまり人がいない、いわゆる穴場だと思う観光スポットです。
井山宝福寺(寶福禅寺)
訪れたのは3月下旬の桜が咲く少し前。そのためか参拝者は自分以外には見当たらないという穴場の様相を呈していました。しかし紅葉期には多くの人が鑑賞に訪れるそうです。
山門
宝福寺の入口ではスリムな脚をした山門がお出迎え。縦長なこのバランス感はなかなか見慣れぬ珍しいタイプでは?
本堂へと続く参道を山門で切り取ったこの景色、結構好きです。
門を抜けて振り返って見ると、やはり頭を支えるのが大変そうに見える。地震の時にこの脚でこの頭を支えられるのだろうか?絶妙なバランスで立っているかのようなデザインが妙に美しい山門です。
仏堂
屹立する木の間から凛々しい顔を覗かせる仏殿。窓が目で入口が口にも見える可愛らしさがあると思いませんか?
それと同時にどこか格好良さもある仏殿。具体的にどこが…と言われたらどこが違うのだろう?屋根?窓?配色?いや全体のバランスなのかも?
仏殿の天井にはかなり昔に描かれたような龍の絵。
これがかの雪舟が描いた龍なのです。というのは冗談です。誰が描いたかの案内は見当たりませんでした。
仏殿を裏手から見ると苔と相まってかっこいい。これは紅葉の時期になるとかなり絵になりそうですね。
開山堂
仏殿から小道を挟んだところにあるのが石垣と朽ちかけた壁に囲まれた開山堂です。
ただならぬ寂れた気配に引き寄せられてみると、門の前には苔がびっしり生え揃っていて何ともノスタルジック。
三重塔
仏殿の裏手にある室町時代建立の三重塔は石段の下から見上げるのが良いアングル。
コンパクトサイズながらも色味と形が綺麗でここもまた紅葉の季節は映えそうな予感。
雪舟
方丈前の広場にポツンと人影が…
少年が柱に縛り付けられている!時代が時代なら問題となっていそうな仕打ちを受けている彼の名は雪舟。そして足元にはネズミが1匹。
これはどういう状況なのか?
宝福寺に入った幼い日の雪舟が、絵ばかり好んで経を読もうとしないので、寺の僧は雪舟を仏堂の柱にしばりつけてしまいました。しかし床に落ちた涙を足の親指につけ、床に鼠を描いたところ、僧はその見事さに感心し、雪舟が絵を描くことを許しました。
(Wikipediaより)
この雪舟逸話を表現した石像だったのです。 そしてこの逸話を元にお作りしたネズミを模した涙型のかわいいお守りが「雪舟の涙御守」でございます!
今ならなんと800円!
ご入用の方は授与所的な窓口はないので事務所のドアを叩いてください。
庭園
方丈の日本庭園はシンプルながらも緑が映える枯山水。綺麗に管理が行き届いていて美しく、観覧は自由。
方丈の隣、庫裏の前には現代アート的な枯山水。
もしやこれは…鼠捕りの罠を表現しているのでは!?雪舟ゆかりなだけにその線は捨てきれませんよ。
お昼の時間帯に40分ほど滞在していましたが、参拝に来たのは自分のみという不思議。なぜこんなに人がいないのか!?まだ新緑も出揃っていない時期だからでしょうか?それでも結構写真映え結構写真映えもするスポットだと思うのになぁ。
掃除が行き届いていて、苔もいい感じ、建物も絵になる。駐車場も拝観も無料。
ここはもっと評価されるべき!紅葉の時期にまた行ってみたい場所としても認定です。
井山宝福寺(寶福禅寺) | |
住所 |
岡山県総社市井尻野1968 |
営業時間 |
5:00~17:00 |
定休日 |
年中無休 |
所要時間 |
30分 |
拝観料 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | http://www.iyama-hofukuji.jp |
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