全国奇岩マニアのみなさんこんにちは。今回ご紹介するのは北海道南部の乙部町にある奇岩の「くぐり岩」です。
ご存知ではない?その言葉を待っていました。どうぞご覧ください。
アクセス
国道229号線で江差町から乙部町に入って初めての信号機付交差点があったらそこ!その交差点に案内板が立っているので曲がって海側へ!あとはそのまま道なりに~突き当りが駐車場。駐められるのは5台ほどですが、空きがない場合は路上駐車も可能。
駐車場から海へくだると分岐です。左に行けばシラフラ、右を見ればくぐり岩。
白い岩壁が連なるシラフラへはここから歩いて行くのが一般的ですが、もっと簡単なルートについては別ブログにしておきましたのでこちらを参照してください。
分岐を右に向かえば、誰がどうみてもあれが「くぐり岩」に違いない!
くぐり岩の奇岩たる理由
この穴は自然に空いたものではなく、ニシン漁をしていた人たちが通行に邪魔なこの岩を削って通路とした人工的な穴だそうです。高さは1m80cmほどといったところ。
奇岩としてのポイントはこの穴、ではなくてこの岩が「薄いのに自立している」ということ。高いところでは15mほどあるこの岩壁の厚さが1mもない!?
足元を見ると波の侵食でさらに削られているぅ。
穴の部分だけじゃなくて全体的に薄いんです!もう1つ陸側にあいた穴から厚さを見てもやはり薄い。一番厚い部分でも1mあるかないかというほどで岩の重量を支えるにはかなり薄いのでは!?
柔らかい地層部分には小さな穴が空いていたりするくらい薄くなっています。
上を見ればこの高さ。なぜこの薄さで残っているのかも不思議ですが、倒れてこないのも不思議なバランスです。上部が強固で下部を引っ張りつつ支えているとか??
反対側に回ってみるといくつかの大きくえぐれた部分が…あの層がヤツの弱点だ!
くぐり岩の形状は海によって削り出されて出来たらしいのですが、この地層がどのようにして形成されたのか興味は深まります。
すぐ近くにも同じような岩がもう一つ、こちらも海に向かって細長く残っているということは海に流れる形で出来上がった・・・小さな川の上の堆積!?
軽く検索してみましたが目ぼしい答えは見つけられず。こうなったらブラタモリで取り上げてくれるのを待つばかりです。
と海の眺めていて気づいたことがあります。波が全然ない。
どうやらこのあたりは遠浅のようで、条件さえ揃えばここで水鏡…いわゆるウユニ塩湖ごっこができるかもしれませんよ!?
なかなか奇妙なくぐり岩は、何も考えずにただくぐってもさほど面白くありません。くぐった時に岩盤の薄さを体感することで奇岩たるゆえんを楽しめますよ。ここはシラフラとセットで観るのがオススメです!
くぐり岩 | |
住所 |
北海道爾志郡乙部町字滝瀬72 |
料金 |
無料 |
駐車場 |
無料 |
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