北海道室蘭市には大潮の干潮時にだけ歩いていける神秘的なスポットがあります。そのひとつは蓬莱門という奇岩の門。大満足の神秘的絶景でした。
そして今回は次なる干潮時限定スポットの「イタンキ海蝕洞」という海岸洞窟にチャレンジ!というお話です。
挑戦日は「新月の大潮で干潮潮位は15cm、天気は晴れで微風」見事に条件は整いました!海蝕洞へ行く方法はイタンキ浜から海岸線を南にずっと歩くだけ。難易度は高くありませんが、濡れてもいい靴で行くのが賢明です。ここらへんの話は最後にまとめとして記載します。
それでは出発地点のイタンキ浜へGO!
駐車場
イタンキ浜周辺の道路は駐車可能エリアなので路駐してOKです。できるだけ南側に駐めたほうが歩く距離は短くなります。
イタンキ浜から海蝕洞へ
大潮の干潮直前に出発
干潮時刻は9時29分ですが、出発は干潮直前の9時25分と出遅れるっ!しかしこの日の干潮位は15cmという引き具合なので大丈夫。
室蘭は海岸線の岩壁も注目ポイント。このあたりは断崖が数キロに渡って続く綺麗な地形なのです。
波打ち際は砂の目が細かく、水分で締まっているので断然歩きやすい。そして砂浜に水鏡・・・これはタイミングが合えばウユニ塩湖ごっこができる!
出発して15分で砂浜の終わり
非常に細かい砂地に突如岩が増え始めたら本番の開始。ここからは岩ばかりの悪路に入りますので転倒注意!
出発して25分
岩の大きさもマチマチでとにかく歩きにくい!
出発して30分
岩壁がさらに美しい景色を見せる。すれ違った先客から『海蝕洞はあの岩と岩の間を抜けた右手にありますよ、頑張ってください』と励ましを頂く。『ありがとうございます!大丈夫です、(気持ちは)若いんで!』
出発して40分で海蝕洞が見える
巨岩の根本が削れて、日常的に波に侵食されていることが伺い知れます。つまり干潮でなければここは海の中ということです。ここを曲がればゴールが見える!
とその前に来た道のりを振り返ると、いい景色!
ここまで歩くこと約2km、思えば遠くへ来たもんだ。ついにイタンキ海蝕洞とのファーストコンタクト!
でもまだもう少し距離があったのでズーム!この2つの穴が中で繋がっている海蝕洞です。
尻にムチを打ってラストスパート。それにしても断崖絶壁がすごい迫力。
あと少し・・・穴もしっかり見えてきた・・・
海蝕洞が口を開けて待っている!
出発して55分で海蝕洞到着
外観
これがイタンキ海蝕洞。ここだけ波の侵食によってぽっかり穴が空いたというんだから地形とは面白いものです。
海蝕洞の入口を支える柱は波にも耐えてしっかり頑張っています。
奥は少しだけ小高くなっていてそこに漂着物が。何やら木で段差みたいなものができているので、人の手によって何かしらに利用されていた過去もあるのかもしれません。穴の大きさは推定で高さが最大で約3m、幅は6~8m、奥行きは10~15mといったところです。
中から見た様子
干潮を過ぎて洞窟の中に少しずつ迫りくる波の音、この光景はなかなか神秘的。でももう少ししたらこの地面は全て海水に飲まれるのでここをキャンプ地とするのは無理です!
洞窟の中から見る断崖絶壁。しつこいようですが本当にすごい岩壁だ。景色としては洞窟よりこの地形のほうが見応えあるかもしれません。
満ちてきた潮
すでに干潮時刻から1時間半が経過、うかうかしていると潮が満ちてくるので退散!行きは水が引いていた場所にも50分間で水が溜まってきました。
↑11時の様子
↓50分前の10時10分
あと1時間もすれば陸地はすべて海の中になって、歩くのが大変になりそうです。でも潮が満ちてきたほうが景色は綺麗なんですよね~。
イタンキ海蝕洞のまとめと注意点
所要時間
往復で2時間~2時間半くらいです
潮位
潮位30cm以下の時に行くのがいいでしょう。推奨は20cm以下、15cm以下ならば靴を濡らさずに行くことも可能かも?40cmになるとちょっと歩くのが厳しいかも。
装備
足場が岩でかなり歩きづらいので歩きやすい靴、滑りにくい靴は必須です。さらに濡れてもいいズボン・靴が推奨です。長靴で行っている人もいましたが、重たいから歩き疲れそう。自分は濡れてもよし・滑りにくい・軽いを兼ねるマリンシューズで行きました。
携帯の電波
最後の海蝕洞以外は微弱ながらも電波があります。万が一転んで動けなくなっても電話で救助は呼べるでしょう。
海蝕洞自体は思っていたよりも普通の洞窟でしたが、中から海を見る画はなかなか神秘的。そして海蝕洞もさることながら、そこに至るまでの海と岩壁の景色は絶景です!
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