餅を様々な食べ方で提供する、メイン料理が餅の食堂。そんなかなり珍しいお店をマップで見つけてしまったものだから、気になって気になって。好奇心で駅から20分も歩くほどの情熱を持って訪れてみたら…、めちゃくちゃオススメしたくなったのです!
食堂もちやかた
農家の方が情熱を注ぎ、毎朝手つきで、臼と杵でついているお餅がここにある!それが山形県村山市にある「食堂もちやかた」です。4月から10月の農作業が忙しい時期は土曜・日曜・月曜しか営業していないので注意!
オープンしたのは2019年とまだ比較的新しいお店ですが、建物自体は何かしらの居抜きのようで新しいわけではありません。店舗の横には農産物直売所も。
客席の数は全部で20人分程度でテーブル席あり
子供椅子も用意された小上がり席あり
カウンター席あり、となにやら手作り感あふれる感じです。
渋いテーブルにポップな椅子が合わさったり、臼がブランケット置き場?になっていたり、とこの感じは…色々見回してしまうほど好物です!
メニュー(税込)
まずは単品から。2個1セットで塩っぱい餅から甘い餅まで食べ方の種類が豊富!そして全体的に安価です。そこまで奇抜なメニューは見当たりませんが、その役割は今月のもちが担っているようで、この時はお好み風ですって!?
14時以降はカフェセットも注文OK。好きな餅2個とドリンクのセットが1コイン!りんごジュースは自家栽培りんご100%ストレート!
定食メニューはお餅に雑煮・小鉢・デザートなどがプラス。こちらはお餅の味が選べて各1個ずつなので味比べをしやすいのが利点。蒸したてのおこわ定食も魅力的で、チリコンカンドリアやグリーンカレーという珍しいおこわも。
さぁ何にする!?ちょっと悩みました。より色々な餅を味わえるもち三昧セットを選びたいところだったのですが、雑煮の中に大嫌いなきのこが…。雑煮を避けるとなれば2個ずつになるけれど単品で頼もう!
選んだのは山形県は納豆汁が郷土料理なので、納豆もち!食べたことがない目新しさに惹かれて、アップルバターもち!そして和デザートポジションで、くるみもち!
スーパーで売っている切り餅と同じか少し大きいくらいのものが3種×2の計6個。十分にお腹が満たされる重量とカロリーがやってきました。
しかし何を思ったのか、何も思っていなかったのか、勢いのままに4つ目となる今月のもちまで注文してしまっていたのです。計8個の餅…、冷静になると食べきれないかもって思いましたよね。自宅なら食べても4個なのに。
しかし頼んでしまったものはもう仕方がない。と不退転の決意でギリギリ完食した各種おもちの感想をお伝えしましょう。ベースとなるのは全て同じ温かいお餅、簡単に言うと何をかけるかの違いになります。
今月のもち
まずは月替りメニューのお好み風餅から!お好み焼きの中に餅を入れるのはありますが、これは違います。餅が主役です。正直こんな食べ方もあるのかと感心しました。
餅を薄焼き玉子で包んで青のり・ソース・マヨネーズ、これが本当にお好み焼き風味で餅に合う!そしてアツアツなのでモチがすごく伸びーーーる!このお餅自体も美味しいし、この食べ方も美味しい!
納豆もち
ネギと納豆と醤油の王道そのまんまビジュアル。醤油に少し甘さがあるのはだし醤油とかタレを混ぜた醤油なのかな?この醤油が美味しい、一味唐辛子を加えるとより美味しくなりそう。
餅の食感がお好み焼きとは全然違います。タレで餅の温度が少し下がったため、伸び型から弾力型へとシフトしているのです。正直これを一口目に食べた時は『この噛みごたえで8個も食べたら満腹中枢崩壊するな…』と冷や汗ものでした。
アップルバターもち
いったいどんな餅なのか?完全なる未知でしたが、これが美味しい…。例えるなら、角切りリンゴは甘く煮詰めたアップルパイの中身のような、シナモンの風味もします。バターシロップは明治のチェルシーにも似た風味。
アップルバターが温かいのでお餅は伸び型。これはパンに塗ってもクラッカーに添えても間違いなく美味しいでしょう。見た目と裏腹にバターのくどさはそこまで感じません。ちなみにアップルバターは定食では選べないメニューです。
くるみもち
もう少し固形のくるみを想像していましたが、少し違いました。くるみの食感はないほどのペーストでお餅を取り囲んでいます。
これはかなり濃厚そう…と思いきや食べてみると意外とクドくない。くるみの油感と香りはあるものの、甘さが控えめなので食べやすかったり。でもくるみのパンチ力は少し弱いかな。こちらの餅はやや弾力型。
美味しいとは言え、さすがに8個は多かった…。ですが完食は果たせました。単品ならベストは6個ですね。お茶がセルフでおかわり自由なのは地味に助かりました。汁物がないので重要なパートナーだったのです。
ごちそうさまでした!お土産にも買っていきます?ここではイートインだけではなく、お餅とおこわのテイクアウトも可能なのです。
お持ち帰り
おもちのテイクアウトは1パック4個単位。価格は単純に単品メニューの2倍。おこわの持ち帰りは蒸すのに約15分要するため食事前のオーダーか事前予約がおすすめとのこと。
また、すでにパック詰めされたおこわも売られているので待たずに買うこともできます。
餅だけで満足して帰るつもりだったのに、テーブルに並んでいたそのおこわの姿を見て手を伸ばさずにはいられなかった…。
豆おこわ
いくつか並ぶおこわの中から選んだのは豆おこわ。カラフルな豆がたっぷり、チラ見えする塩昆布らしきもの、中央には大きな梅干しがどーんと鎮座したビジュアルは抜群だ!
賞味(消費?)期限は、保存料が入っていないため当日中。おこわは温かい状態で食べるのに合わせた硬さで仕上げているのでレンチン再加熱をすると一層美味しくなる。と書かれています。
8個の餅から少し経過しましたが、まだお腹に残っています。でも劣化する前に味の確認をしたい…、食べられるところまでいただきまーす。
大粒で立派な梅がまるまんま、これだけでも結構な贅沢ですよ。それなのにこのおこわが420円だなんて…。
とりあえずは常温のまま一口目ぱくり、しっかりと粒を感じる豆の程よい硬さ、昆布の旨味と香り。二口目ぱくり、常温でも米は固くないしこのままでも。三口目ぱくり、塩分控えめのおこわが梅干しと合わせると超バッチリ!
美味しい…、いやめちゃくちゃ美味しい!
梅干しもいわゆる昔ながらの塩辛いタイプでいい!市販されている梅干しは甘さや何かしらを加えたものが主流で…、こういう素朴な梅干しがもっと世の中に欲しいのです!
気づけば温めずに軽く完食してしまいました。温めたらもっと美味しくなるのかもと思いつつも、箸が止まらなかった。お腹が減っているわけではなかったのに、むしろおかわりをしたいと思うほど。
今回の中での餅はお好み焼きとアップルバターがオススメ。でもそれを超えて豆おこわは超オススメ!次回訪問時は『おこわ定食+単品の餅を1種』でいってみたいと思います!
もちやかた | |
住所 |
山形県村山市楯岡鶴ケ町1丁目2-31 |
営業時間 |
テイクアウト|10:00~17:00 ランチ|11:30~14:00 カフェ|14:00~16:30 |
定休日 |
夏季(4月~10月)|火~金曜日 冬季(11月~3月)|水・木曜日 |
駐車場 |
無料 |
公式URL | https://komeyakata.com |
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